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ブックマーク / yasuhisa.com (24)

  • デザインの会話にあるぶつかり合いのメリット

    ぶつかるから良くなる 文脈や話し手の背景により「デザイン」の意味合いが変わることがあります。先月のセミナーでは、デザインには葛藤やぶつかり合いが含まれていると話しました。ぶつかり合いと書くと、負のイメージが先立つかもしれませんが、デザインプロセスにおいて欠かせない要素だと思います。 デザインを語る場において、参加者が考えを述べることがアイデアを検証する(ぶつける)ことになります。『考えを述べる』ということは、自分の考え方がひとつの解になるということを証明しなければいけませんし、そうしなければ聞き手には理解できないことがあります。時には意見の相違がありますが、自然なことですし違いを歓迎するべきです。アイデアを出し合うからこそ見つかる課題もありますし、アイデアがより洗練することもあるからです。 良い会話ができたと思う瞬間は、誰のアイデアか分からないけど、皆が理解して先に進めることができる状態。

    デザインの会話にあるぶつかり合いのメリット
  • アイデアを引き出すゲームストーミングと学びのゲーム化

    ゲームの要素を盛り込むことで、難しい問題の解決に繋げたり教育に活用することを「シリアスゲーム」と呼んでいます。最近あまり取り上げていませんが、シリアスゲームに関しては 3,4年前に高い頻度で記事として紹介していました。ダルフール紛争の難民問題どう解決するかをゲーム化した Darfur is Dying。2004年スペインでおこった列車爆破事故を基にした Madrid などなど。Kuma/War というサイトには世界中の紛争・戦争をモチーフにしたゲームがたくさん紹介されているだけでなく、実際遊ぶこともできます。ただ銃を撃ちまくったり点数を稼ぐというゲームではなく、与えられた状況化でいかに最適なソリューションを提供するのかという考え方をゲームを通して学ぶことができます。 シリアスゲームというジャンルは元々アメリカで始まったらしく、Serious Game Initiative という機関があり

    アイデアを引き出すゲームストーミングと学びのゲーム化
  • スタートアップとデザインについて

    Pinterest, Path, Instagram など、アプリのスタートアップでデザインが重要であると言われるようになってから久しいです。しかし、デザイナーという存在の理解はされているのかというと時々分からなくなります。 考えるきっかけを与えてくれたのが、Wells Riley 氏が公開した「Startups, This is How Design Works」というページ。デザインの全体像が分かる素晴らしいまとめではありますが、デザイナーへの期待値を不意に高めている部分があります。 アプリデザインに絞って考えたとしても、そこで必要とされるデザインは、インタラクション、グラフィック、アーキテクチャ、タイポグラフィ、コーディング、ユーザースタディなど多岐にわたります。これらを総括して「デザイン」と呼ぶわけですが、デザイナーも総括した存在ではありません。インタラクションデザイナーはグラフィ

    スタートアップとデザインについて
  • あなたが定義するWebの仕事を見つけるために

    1月13日イマジカデジタルスケープ主催イベントOPEN-iセミナーが開催されました。様々な情報やトレンドが目まぐるしいスピードで流れては消えていくので見定めれない。今までのような作り方では続けられないかも・・・となんとなく思いながらも変えることが出来ない方はいると思います。先月の CSS Nite Shift 5 では、従来の Web サイト制作は終焉を迎えると話しましたが、そこでは「ではどうする?」といった部分は深く掘り下げませんでした。今回は「テクノロジー×クリエイティブ視点でみる、Webの仕事の行方」と題して、今後の Web プロフェッショナルの姿をテクノロジー視点、クリエイティブ視点から紹介しました。 あなたが職種を定義している 「Webデザイナーってなに?」「Webディレクターって何をしてるの?」「これから Web デベロッパーってどうなるの?」みたいな話を時々見かけることがあり

    あなたが定義するWebの仕事を見つけるために
    masaya-chonan
    masaya-chonan 2012/01/16
    先日参加したOPEN-iセミナー「テクノロジー×クリエイティブ視点でみる、Webの仕事の行方」のブログ記事&スライド。あとで復習しよう。
  • WD101: Webは見た目のコントロールがきかない

    このシリーズでは Web Design101(WD101)と名付けて、ウェブデザインをより深く理解するための最初の一歩になる知識やノウハウをコラム形式で紹介していきます。 DTPという名の足かせ Webデザインはよくも悪くも DTP のノウハウを受け継ぎながら徐々に成長してきた領域です。今でも根強く残っている「ページ」という概念。タイポグラフィ・グラフィック・レイアウトなど DTP が培ってきたノウハウは CSSHTML (ときどき JavaScript)を使って再現されたりしています。DTPの概念とノウハウがなければ Dreamweaver のようなソフトは生まれなかったでしょうし、Dreamweaver のようにコードを手打ちしなくても DTP 感覚で Web デザインに入り込めるソフトがなければ、Web デザイナーを職業とする方もこれほど増えなかったかもしれません。 しかし、D

    WD101: Webは見た目のコントロールがきかない
  • Kinectから始まる新しいインタラクション

    既に 1000 万台が販売されていると言われている Microsoft Kinect。コントローラーを持たなくても身体を動かすだけで様々な操作を実現するこのデバイス。USB接続を使用していることもあり、発売開始直後から、PCMac に接続をしてハッキングをする方が続出。プログラミングのためのプラグイン・アドオン・ライブラリが続々と登場しました。久々にモノ作り魂に火が付いた方も少なくないと思います。 こうした開発者達の草の根活動を禁止することは出来たはずですが、あえてそれをしなかった Microsoft はさすが。先日、公式の SDKがリリースされたことにより、今後さらに Kinect を活用した試みが増えるでしょうし、実際に使えるサービスとしてビジネスを始める方も出るかもしれません。もう Kinect ハックではなく、正式な Kinect 開発になったわけです。 医療、教育、マーケテ

    Kinectから始まる新しいインタラクション
  • Automagic Book Club がはじまります : could

    Automagic Book Club がはじまります デザイン系、Web/IT系の書籍を一緒に読むことを目的にした Web 上のブッククラブです。Web技術を活用してデジタルとアナログの間でソーシャルリーディングをやってみる・・・というのが今回のプロジェクトの目的です。 結構前から「ブッククラブ」やりたいなぁと思っておりまして、運営に便利なシステム(サービス)を立ち上げようと人に持ちかけたことがあるくらいです。日ではあまり馴染みのないフレーズですが、読書会と言われるケースもありますね。定期的に会って課題として出した書籍について感想や意見を交換する集まりです。もちろん、ブッククラブ自体は新しいアイデアでもなく、UX Book Club Tokyo という集まりもあったりします。最近だと NB Reading がソーシャルメディアと組み合わせて「雑誌を読む」という行為をソーシャル化して

    Automagic Book Club がはじまります : could
  • 2011年 UI / UX トレンド

    2011年の1月。まだ年が始まったばかりでしたが、今年の Web デザイントレンドという記事が発表されたりしていました。その後、数々のトレンド記事が国内外で数多く紹介されていますが、ルック&フィールに関する話題、又は技術的な側面から見た話題が多くを占めています。こうしたトレンドを知ることは重要ですが、トレンドの全体像として捉えるには多少偏っていると思います。そこで今記事では、UI / UX デザインの側面からみた 2011 年のトレンドを幾つか紹介していきます。 この記事で挙げる幾つかのトレンドが現れるキッカケを作ったのは、テクノロジーと Web が今まで以上に強い連携が可能になったからです。デスクトップ(又はオフライン)アプリケーションと同等の能力を Web で実現出来るようになったことで、UI デザインの考え方も大きくシフトしました。Ajax が大きな注目を浴びた 2005 年頃も同じ

    2011年 UI / UX トレンド
  • SNSにある自己表現とFacebookが見出した人の欲求

    以前 脱テンプレートなFacebookの難しさと関係の変化 という記事で、SNS の構造や仕組みから見た Facebook の独自性を解説しました。今回は SNS と利用者との関わり方を重点において解説します。日でこれからどうなるか分からないですが、海外では学生からお年寄りまで魅了している Facebook。なぜ彼等は他の SNS ではなく Facebook にハマるのでしょうか。 ハマるといえば、最近ではゲームの要素を盛り込むという話がよく出てきます。私も昨年末に ゲームをテーマにした講演 をしましたし、そこでもゲームの要素を加えることで楽しさを増幅させることが出来ると解説しました。しかし、そうした要素を追加する前にソーシャルアプリやサービスの質を見極める必要があります。そこの理解をなしにしては、たとえゲーム的な要素を加えたり、最新技術を盛り込んだとしても意味がありません。Faceb

    SNSにある自己表現とFacebookが見出した人の欲求
  • GIMPが提案するソーシャルUI

    着実に機能を増やし続けているオープンソースの Photoshop 代替プログラム GIMP。他アプリケーションとの連携を考えると Adobe 製品で揃えた方が有利ですが、機能だけみると Photoshop のライバルと見なしても良いくらい充実しています。GIMPは Photoshop と同様、プラグインやアクションが共有されているので、ある程度の機能のカスタマイズが可能です。 高機能というのは嬉しいですが、それ故に使いたい機能がどこにあるか分からなかったり、どうやって使えば良いか調べるのも面倒だったりします。日でも書籍は販売されていますし、日語Wikiもありますが、手間がかかることから結局慣れたソフトウェアに戻ってしまうということもあると思います。 そんな課題を解決するかもしれない機能が AdaptableGIMP です。細かい説明は後にして、まずはビデオを見てください。 達成したいタ

    GIMPが提案するソーシャルUI
  • デザインが失敗してしまう理由 : could

    「アート・オブ・プロジェクトマネジメント ―マイクロソフトで培われた実践手法」「イノベーションの神話」の作者として知られている Scott Berkun氏は、現在も執筆活動だけでなく講演やブログなど情報発信を絶え間なく行っている方です。そんな彼が先日「なぜデザイナーは失敗するのか」という刺激的なタイトルのレポートを掲載しました。詳しい内容は UIE13 で話されたそうで、スライドの PDF 版をダウンロードすることが出来ます。 デザイナー、プロジェクトマネージャ、プログラマーなど様々な役職の方300名を対象に調査 (そのうち 35.2% はデザイナーで、49% はチームを管理したりリードする方)。41の質問に対してデザイナーが失敗すると思うものを1〜5のスコアを付けるというアンケート。詳しくは記事を読んでいただきたいですが、平均スコアが高かったのは以下の10項目。 デザインをしない方がデザ

    デザインが失敗してしまう理由 : could
  • らくだをデザインしていませんか?

    A camel is a horse designed by committee. (ラクダとは委員会によって設計された馬である)Alec Issigonis らくださんがかわいそうですが、いろいろなアイデアを盛り込むことで結果的に何がなんだか分からない不細工なものが出来てしまうという意味が込められています。「We just made a camel(らくだをつくってしまった)」という表現を使う場合がありますが、語源は上記の格言になります。デザインの決定権をもっている人がたくさんいて、彼等の意見をすべて取り入れてしまうことで最初のビジョンとはかけ離れたものになってしまう・・・なんとも人ごとではないシナリオです。 以前「デザインが失敗してしまう理由」でもデザインをしない方や知識のない方が決定権をもつことが失敗に繋がると紹介しました。プロジェクトに携わっているのであれば誰でも言いたいことはあり

    らくだをデザインしていませんか?
  • Google のデザインガイドライン10項目

    以前 GoogleUX プロセスというエントリーで、Google が考えるユーザー体験を向上するための対策を紹介しました。Google のような数多くのサービスを運営している大企業でなかったとしても、参考になる項目が幾つかありましたが、先日 Google Operating SystemGoogle’s Design Guidelines という記事が掲載されました。Google アプリケーションのユーザー体験を担当する Jon Wiley 氏が WritersUS Conference で語った Google のデザインガイドライン10項目がリストされています。 使える: 人々の生活、仕事、夢にフォーカスする 早い: ミリ秒でも早くする シンプル: 簡略化することの重要性 魅力的: 初心者にも上級者も引きつける何かをつくる 先進的: 新しいものを生み出すことに意欲的になる ユ

    Google のデザインガイドライン10項目
  • could

    Design, Content, Experience

    could
  • 不合理な人間から導き出すデザイン提案 : could

    セミナー考え方 不合理な人間から導き出すデザイン提案 青森で開催されるセミナーはミニワークショップも一緒にあります。そこでは人の不合理な考え方や特徴に注目して、どのようなデザイン提案が出来るかを一緒に考えて行きます。 最近、行動経済学に関わる書籍や文献を読む機会が増えてきていますが、その中でおもしろかったのが「予想どおりに不合理」。専門的な用語もなく、人がなぜそのような行動をとるのかを知ることができます。人は論理的に行動出来る能力があるものの、感情やそのときの直感で思わぬ行動をするということに気付く材料として良い書籍です。 今週末に開催されるセミナーと一緒にあるミニワークショップでは、この「人間らしさ」に注目して、Webサイトのゴールをどのように達成できるかをみんなで考えて行きます。 どのサイトにも「アクセスを増やす」といった漠然なものだけでなく、様々なゴールがあります。それは Web サ

    不合理な人間から導き出すデザイン提案 : could
  • ユーザーという言葉に潜む5つの側面

    U > X 抽象的なアイデアを話しているかのようにみえる「UX」ですが、意味をあやふやになってしまうのは実は「Experience (体験)」のほうではなく「User (ユーザー)」という部分にあるのではと感じています。「Webサイト」とひとことで表すものの、Webアプリケーション、Eコマース、コミュニティサイト、個人サイトと様々な種類があり、それぞれ人との関わり方が違います。Webでの操作は能動的なものが多く「User / 利用者」と表現しやすいですが、すべてが能動的な Web サイトではありませんし、能動的な行動にも幾つか違いがあります。 使うといっても、Webアプリケーションを操作する方と、Eコマースを訪れる方は見所が違いますし、自分がした体験の評価の仕方も異なります。つまり、UX について語るとしてもどのような人たちに何を提供したいのかという前提を共有していないと、「よい体験を」な

    ユーザーという言葉に潜む5つの側面
    masaya-chonan
    masaya-chonan 2010/07/12
    UX/ユーザビリティの設計を進めていく上で「誰のためのデザイン?」は継続的に考えていく必要がある。
  • デザインに関するよいお言葉 : could

    デザイン言葉 デザインに関するよいお言葉 以前、UXに関するよいお言葉という記事で、様々なデザイナーが残した UX に関する言葉を引用しました。今回はネット上で見つけたデザインに関する様々なメッセージを紹介します。 Edwin H. Land クリエイティビティに必要な側面のひとつに「失敗を恐れない」がある。 Saul Bass デザインとは考えを視覚化することである。 MetaDesign 深みのない美しさは、単なるデコレーションである。 Josef Albers デザインでは、1+1=3 になることがある。 Paul Rand すべてがデザイン。すべてが! Frank Lloyd Wright 形態は機能に従うとは誤解である。形態と機能は一心同体で密接に繋がっている。 Steve Jobs デザインは見た目や感覚的なものだけではない。デザインとはいかに機能するかである。 Joel Sp

    デザインに関するよいお言葉 : could
  • UXに関するよいお言葉 : could

    UCD言葉 UXに関するよいお言葉 最近見つけたおすすめブログは、inspireUX というユーザー・エクスペリエンスやデザインに関する言葉を引用されているシンプルなサイト。まだ始まって2ヶ月くらいしか経っていないですが、様々な職種の方がそれぞれ独自の視点と言葉でデザインについて語っています。引用をインデックスカードに印刷出来そうな小さめの画像も用意してある気前の良さ。Webデザイン関連の言葉も多く、短い言葉ですがインスピレーションになるものも多いです。今回はその inspireUX で見つけた印象のある引用を幾つか紹介します。 Dan Saffer (Adaptive Path): インタラクションデザインは単に問題解決のためだけではなく、より良い人々の関係を促進するためにも存在する。人と人を繋げるための良い方法をつけることが世界をもっと良い場所にすることにも繋がる Aaron Gust

    UXに関するよいお言葉 : could
  • サイト制作に便利なOmniGraffleステンシル : could

    UIワイヤーフレーム サイト制作に便利なOmniGraffleステンシル 制作メンバーの体勢やスケジュールによっては HTML でプロトタイプを作ることがありますが、そうでない場合はワイヤーフレームを OmniGraffle で作っています。 OmniGraffle では、オブジェクトを揃えたり調整が簡単ですし、マルチページにも対応しているのでクリックしたら別ページに移動といった効果も作れます。もちろん書き出した PDF もクリック可能なマルチページになっているので、他の方との共有した際もページの遷移がみえやすいです。レイヤーの表示・非表示といったアクションもオブジェクトに充てることが出来るので、ダイナミックなページも表現出来なくはないですが、レイヤーの表示・非表示は PDF に書き出した際になくなってしまうのが残念。Professional版ではプレゼンテーションモードがあるので、出先で

    サイト制作に便利なOmniGraffleステンシル : could
  • Progressive Enhancementに関する調査結果

    もう1ヶ月前になってしまいましたが、ついに結果を発表出来るようになりました。有効回答数は 134 とサンプルとしては良い数になりました。ひとつの調査結果として捉えるには十分な数ですが、私のサイトと Twitter で告知したということもあり、若干偏っている可能性があるのでご了承ください。前回のTwitter経由でいただいた回答も一緒にご覧になるとおもしろいかと思います。 回答に参加していただいた皆様、当にありがとうございました。 回答された方の役職はコーダーとデザイナーが半数を占めるものの、様々な役職の方が均等にいるという印象があります。今回は複数回答をアリにしましたし、特にこれといった定義付けもしなかったので、立ち位置を自分なりに考えてもらった結果が反映されています。ブロガーと名乗る方も 9% いらっしゃるので自分のサイトで何か情報発信をしつつウェブサイトの仕事に携わっている方が少なく

    Progressive Enhancementに関する調査結果