注目されるDockerのスケジューリングツール Dockerには、基本機能だけでは自分自身がインストールされているホストのコンテナしか管理できず、複数ホストのコンテナを管理できないという問題がある。そのため、実際にサーバを複数台利用するような規模でDocker環境を運用することを考えると、コンテナのクラスタリングやスケジューリングなど、複数ホストにまたがってコンテナをオーケストレーションする仕組みが必須となる。 そのため、Docker環境の管理を行うスケジューリングツールが注目を集め、数多くの製品が登場しているが、その中で特に注目されているものに、KubernetesとMesosがある。KubernetesとMesosは、複数ホストのコンテナを簡単に管理できるという点では共通しているが、機能の対象範囲には違いがある。 今回は、KubernetesとMesosの特徴と相違点について整理し、そ
こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。 まだまだ、北日本を中心に雪が降っていますが、関東地方から西では、暖かい日も増えてきたように思います。今年の桜(ソメイヨシノ)の開花日は概ね平年並みのようで、早いところでは3月中旬から咲き始めるようです。 桜の開花を待つまでもなく、あいかわらずオープンソースの世界はさまざまなニュースがあふれています。今週も注目すべきトピックをまとめましたので、ゆっくりとご覧下さい。 「Docker」のオーケストレーションツールが一般提供 2014年12月に発表したオーケストレーションサービス群(「Docker Machine」「Docker Swarm」「Docker Compose」)が、一般に利用できるようになりました。これらのツールは、開発者やシステム管理者がマルチコンテナ分散アプリケーションの作成や管理を支援するためのツールです。12月に発表したアルファ
Dockerをより効率的に利用するための技術 通常Dockerを利用する場合は、Linux OSが稼働するサーバ上にDockerのパッケージを追加でインストールすることで、環境を構築している。当然ではあるが、Linux OSのインストール時に「最小限の構成」を選んだとしても、Dockerの稼働には必要のないパッケージもインストールされている状態となる。 本来Dockerを利用する最大のメリットは、「少ないリソースでたくさんのコンテナ(=実行環境)を起動させられる」ことである。たとえ最小限の構成であってもDocker実行環境としては、多くのリソースが無駄に消費されていることとなる。さらに不要なサービスが実行されていることにより、Dockerで利用しない機能に対してもセキュリティー上のリスクが残ってしまうことになり、不要な運用作業が発生することとなる。 そのため、Dockerに対してもハイパー
HashiCorpとは? 「HashiCorp」という名前を知らなくても、Vagrantというツールの名前なら聞いたことがある、もしくはすでにお使いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。Vagrantは仮想化された開発環境を簡単に立ちあげられるため、開発者サイドにとってはおなじみのツールです。このVagrantを開発したMitchell Hashimoto氏が創業した会社の名前がHashiCorpです。 HashiCorpが提供するツールは、開発者向けのものだけでなく、運用担当者向けのものもあります。連載初回の今回は、HashiCorpとは何であり、どのようなツールを、どのような考えで提供しているのかを紹介します。 HashiCorpの沿革 きっかけはVagrantの開発がスタート地点でした。Mitchell Hashimoto氏が2010年にVagrantバージョン0.1をリリースした
はじめに 前回は「責務の分担」をテーマに、「設計の洗練」とそれに伴うリファクタリングについて、初学者の「古谷」がTDDの達人である「高梨先輩」に教えを乞う形で進めてまいりました。今回はいよいよ最終回です。「責務の分担」を行ったクラスを実装し、大規模なリファクタリングを行います。なお、この連載ではプログラミング言語RubyでTDDを実現しておりますが、必ずしもRuby経験者が対象ではありません。Ruby未経験者でもプログラミング経験者であれば、ある程度理解できるように考慮して進めてまいります。 ______________________________________ [古谷]古谷です。前回は、ありがとうございました。前々回、静的設計の見直しを行う際は不安で仕方なかったのですが、前回実際に先輩に教えていただきながら少しずつコードにしていくことで、ちょっとずつ自信がついてきました。 [高梨]
はじめに 前回は、「静的設計のブレイクスルー」をテーマに、「設計の洗練」とそれに伴うリファクタリングについて初学者の「古谷」がTDDの達人である「高梨先輩」に教えを乞う形で進めてまいりました。今回は前回「責務の分担」を行ったクラスに実装を行う過程についてご説明します。なお、この連載ではプログラミング言語RubyでTDDを実現しておりますが、必ずしもRuby経験者が対象ではありません。Ruby未経験者でもプログラミング経験者であれば、ある程度理解できるように考慮して進めてまいります。 ______________________________________ [古谷]古谷です。前回は、ありがとうございました。正直、前回学んだ範囲について、ちゃんと理解できているとはいいがたい状態です。設計のスキルも、MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhau
はじめに:Google Cloud Platformとは 「Google Cloud Platform」(以下、GCP)とは、Google社が提供するIaaS(Infrastructure as a Service)です。GCPを使うと、Googleが利用しているものと同一のインフラ上で、Webサイトのホスティングやアプリケーションのデプロイ、データの保存、分析などが行えます。同種のサービスとしてはAmazon Web Services(以下、AWS)や、IBMのSoftLayer、MicrosoftのAzureなどが挙げられます。 Google Cloud Platformの特徴は、「プロジェクト」という単位で横断的にGoogle Cloud Platformの他サービスを利用できることにあります。同じプロジェクトの中で、Googleの各種サービスとの連携ができるのです。例えばデータベー
今回は、CentOS 7の仮想化に加え、最近巷で話題のLinuxコンテナであるDocker、そして、仮想化によるサーバー集約時に必要とされる資源管理について紹介します。 CentOS 7におけるKVM CentOS 7において、仮想化機能のKVMがサポートされています。従来のCentOS 6系に比べ、NUMAアーキテクチャのCPUに対するプロセスの割り当ての自動化機能や仮想CPUのホットアド機能、ライブマイグレーションの高速化など様々な機能拡張が施されています。CentOS 7のKVMの機能拡張については、アップストリームOSにあたるRHEL 7のリリースノートの第9章が参考になります。 RHEL 7のリリースノート https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/pdf/7.0_Releas
はじめに このコラムは、 2014年12月5日から始まった「Rails4技術者認定シルバー試験」の推奨教材となった「Ruby on Railsガイド」に沿って、Ruby初心者の筆者がリアルタイムで勉強をしていくコラムです。全12回を予定しています。勉強する上でつまずいた点やその回避法、他のプログラミング言語や職業経験に基づいたアドバイスなども紹介する予定です。RubyやRailsに興味のある方は、ぜひ一緒に勉強してみませんか。 今回参照するガイドはこちらです。 はじめにRailsをはじめよう それでは早速チュートリアルを開始しましょう。 クラウド上に開発環境を構築 何はともあれ、まずは開発環境を揃えないといけませんよね。今回のチュートリアルで一番時間がかかったのが、実はここです(笑)。ガイドには必要なものがさらっと書いてあるだけですが、具体的な手順を把握するために、何度も何度もGoogle
前回に引き続き、CentOS 7のネットワーク設定について取り上げます。新しい設定ツールの登場や、従来のCentOS 6まで慣れ親しんだネットワーク関連の基本的なコマンド群の使用が非推奨になるなど、様々な変更点があります。CentOS 7から一新されたネットワークの具体的な設定手順、Tips等をご紹介します。 CentOS 7におけるリンクアグリゲーション 複数のネットワークカードを束ねて一つのネットワーク通信の可用性や性能向上を図るリンクアグリゲーションを実現するteamドライバーがCentOS 7で実装されています。現在の多くのサーバーは、ネットワークポートを複数持っており、このネットワークポートを束ねることで障害が発生してもネットワーク通信を継続させることができます。NICがチーミングされたCentOS 7が稼働するx86サーバーとネットワークスイッチの典型的な構成例を下図に示します
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く