前回の『人工知能は「恐怖のナポリタン」を「理解」できるか?』の続きであるが、今度は、「さて問題です」の方に焦点を当てて考えてみよう。以下に、一応、「さて問題です」の全文を再掲する。ただし、行頭の番号は私が付けたもので原文にはない。 さて問題です (1) 終電が過ぎてしまって困っていた。 (2) 「あぁ、どうしよう」そんなことを何度も呟いていた。 (3) ふと気づくと、目の前に黒いスーツを着た男が立っていた。 (4) その男は俺と目が合うと驚いた表情をして俺にこう言った。 (5) 「お前さん、この前の・・・」 (6) 俺は考えた。見覚えがない人間にそんなこと言われても。 (7) 10秒間の沈黙があった。何故か俺はただならぬ危機感を感じていた。 (8) 「お前さん、この前の」 (9) 男が再びその言葉を口にしたとき、俺は気づいてしまった。 (10) 俺はその場を駆け出した。必死に走った。 (1