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Q4M―MySQLを利用したジョブキュー 今まではPerlで作られたミドルウェアとしてのジョブキューを紹介してきましたが、最後にMySQLのプラグインとして提供されるジョブキューQ4Mを紹介します。Q4Mは本連載第6回「UNIXプログラミングの勘所」を執筆した奥一穂氏によって作られています。MySQLには依存してしまいますが、利用するプログラミング言語には依存しません。MySQLに接続できるどのプログラミング言語からも利用できます。また、TheSchwartzやQudoのようにミドルウェア側のデータスキーマの制限を受けることがないのも魅力の一つでしょう。 Q4Mの使い方 Q4Mのインストール方法はドキュメントで確認してください。 Q4Mをインストールしたら次はジョブキューで使用するテーブルを定義します。TheSchwartzやQudoでは決められたテーブル定義を使用する必要がありましたが、
インスタンスメソッドは、「dateFormat.parse」のようにオブジェクト名と組み合わせて呼び出されるので、組み合わされたときに重複なく意味が通る名前にします。クラスメソッドとクラス名も同様です。 // ×parseDateStringだとクラス名のDateFormatと // dateが重複するため、若干冗長 DateFormat dateFormat = new DateFormat("yyyy-MM-dd"); Date startDate = dateFormat.parseDateString("2008-04-01"); // ○クラス名のDateFormatとメソッド名parseの // 組み合わせで、何を行うのかは十分理解できる DateFormat dateFormat = new DateFormat("yyyy-MM-dd"); Date startDate
Webサービスつくってるけど何か質問ある?―「ボケて」のゆーすけべーと「nanapi」のけんすうが答えました!(前編) 秋葉原の書泉ブックタワー9Fのイベントスペースにて、11月30日(金)19時より和田裕介さん著『Webサービスのつくり方 ――「新しい」を生み出すための33のエッセイ』出版記念イベント「Webサービスつくってるけど何か質問ある?」が開催されました。この記事ではその内容についてレポートします。開始時刻になっても和田さんが現れないハプニングはありましたが、イベント開始の数分後に和田さんも会場に姿を現し、その後はつつがなく進行していきました。 知り合ったきっかけは1981年生まれの会 イベントには、『Webサービスのつくり方 ――「新しい」を生み出すための33のエッセイ 』著者であり「君のラジオ」や「ボケて」の開発者としても知られるエンジニアの「ゆーすけべー」こと和田裕介さん
この傾向だけを見れば、今年は「すでに飽和状態に近い市場に対して、一定数のユーザのシェアを奪い合う」という構図になるということが言えるのですが、事情はそこまで単純ではありません。「本当に飽和しているのか?」ということをもっと考える必要があります。 無料通話アプリが開く新たなゲーム市場 筆者が「飽和していないのでは?」と懐疑的になる根拠は、昨年に大ヒットした無料通話・トーク機能を持つスマートフォンアプリの存在です。LINE、comm、そしてカカオトークといったアプリが多くのユーザに使われ出した年が昨年だったと言えます。これらのアプリを使っているユーザは、おそらくGREEやMobageといったソーシャルゲームのアクティブユーザとは被っていないと考えられます。どちらかというと、mixiやTwitterを使ってきたユーザと言えます。 例えば、すでにLINE POPは多くのユーザが遊んでいます。この
CPANが生まれるまで その昔、Perlのスクリプトやライブラリは作者のサイトなどから個別にダウンロードしてくるものでした。古くからのユーザであればcgi-lib.plやjcode.pl、mimew.plといったライブラリのことを懐かしく思い出すでしょうし、いちいち名前はあげませんが、CGI経由で(あるいはCGIを利用せずに)実行できる各種スクリプトを落としてきて設置したことのある方も少なくないことでしょう。ライブラリだけでなく、前回紹介したデータベースに対応したPerl 4バイナリや非Unix環境向けのPerlバイナリの場合も同じです。入手先の情報などはニュースグループで共有されていましたが、ツールやライブラリが各地に分散していると必要な情報を探して環境を構築するだけでも結構な手間になってしまうため、まとめサイトとして誕生したのがCPANことComprehensive Perl Arch
Amazon EC2でサーバを立てよう S3の環境も整ったことですし、次はEC2を使ってみましょう。 Amazon EC2 Command-Line Toolsの導入 EC2の操作にも専用のツールが必要です。 「Amazon Web Services Developer Connection」のEC2のリソースページから、「Developer Tools」→「Amazon EC2 Command-Line Tools」→「Download the Amazon EC2 Command-Line Tools」と辿り、ec2-api-tools.zipをダウンロードし、適当なところに解凍してください。 そして、環境変数EC2_HOMEに解凍したディレクトリを設定し、EC2_HOMEのbinディレクトリにパスを通します。同時に、X.509証明書のPrivate Keyファイルのパス
今年に入ってから、急速にGitが注目を浴びています。Google Trendsを見ると、Subversion、Mercurialなどに比べると圧倒的にGitの人気が高いのがわかります(図1)。 図1 Google TrendsによるGit(青)、Mercurial(赤)、Subversion(橙)の検索数 しかしながら、Gitを利用する人の意見は2つに分かれています。 A.わかりにくい B.すごく便利だ なぜこのようなに印象が二分されてしまうのでしょうか? 本稿では、「Gitに潜む光と闇」と称してこれらの意見に対して考察していくことにします。 Gitはわかりにくい? Gitがわかりにくいと思う人は、どうしてそう感じるのでしょうか。そのあたりのおおよその事情は下記のようなことだと考えられます。 (1)Subversionとコマンド体系が少し違う バージョン管理ツールとして、Su
12位のPadreは最近活発に開発が続けられているPerl製のIDE。16位のAcmeはいわゆる「ネタ」系のモジュールを入れておく名前空間なのですが、ここで筆者の目を引いたのは15位にランクインしたDevelという名前空間。 これは、1996年リリースのPerl 5.002で導入されたDevel::SelfStubberを筆頭に、2000年に初お目見えした5.6系列でコア入りしたDevel::DProfやDevel::Peek、2002年の5.007003でコア入りしたDevel::PPPortなど、もともとはかなり高度な開発者向けのツールを入れておく名前空間でした。 典型的なDevel系モジュールであれば、perlコマンドの-dスイッチといっしょに使うと「Devel::」という名前空間を省略できる、という特徴があるくらいPerlの内部に密着した名前空間ですから(たとえば2008年に登場し
memcachedを安全に運用するポイント 2010年8月10日のスラッシュドット・ジャパンにて「Memcached に潜むセキュリティホール」としてmemcachedの脆弱性に関する記事が上げられました。記事の内容をまとめると以下の2点となります。 bit.ly や Globworld、Gowalla といったサイトではインターネットから memcached へのアクセスが可能であった アクセスしたmemcached上にユーザーのログイン ID / パスワードが格納されており参照可能だった http://slashdot.jp/security/article.pl?sid=10/08/10/0052240 ここには2つの問題があったと考えます。1つ目はmemcachedをインターネットから接続可能な状態で設置してしまったこと、もう1つはキャッシュ上に置かれている必要はなさそうなパスワー
統合ログ解析基盤と検索システム、そして機械学習の開発と運用を目的に、サイバーエージェントが秋葉原ダイビル内に開設したのが「Ameba Technology Laboratory」(以下、ラボ)です。第28回の前編に引き続き、ここで行われている業務内容や今後の展開について、ラボのメンバーに話を伺っていきます。 Ameba Technology Laboratoryのオフィスのようす 即座にGOサインが出た統合ログ解析基盤の開発 テキスト検索エンジンである「Lucene」、そしてWeb検索エンジンの「Nutch」の開発において中心的な役割を果たしたDoug Cutting氏は、2006年に新たなプロジェクトを立ち上げます。それが現在、大規模データ分散処理技術として注目を集めている「Hadoop」でした。 このHadoopの大きな可能性に魅せられ、多くの企業がHadoopを自社のデータ解析
データストアの新たなカタチとしてNoSQLがブームになっていますが、その中で異彩を放っているのがドキュメント指向データベースである「MongoDB」です。サイバーエージェントでは、このMongoDBを比較的早い段階から実サービスで活用しています。そこで今回はMongoDBの使いどころや利用時の注意点について、サイバーエージェントの3人の技術者にお話を伺いました。 分散処理のしくみを最初から備えるMongoDB リレーショナルデータベース(以下RDB)ほど煩雑ではなく、分散KVS(Key-Value Store)ほどシンプル過ぎない第三のデータストアの1つとして、ドキュメント指向型データベースである「MongoDB」が挙げられます。GNU AGPLv3を採用したオープンソースソフトウェアであり、パフォーマンスが高くスケーラビリティにも優れているという特徴があります。また、JSON(JavaS
Webデザインの話に入る前に、まずアートとデザインの違いについて考えてみます。 デザインとアートの違いは何か? この疑問は、たびたびいろいろな場所で話題になっており、「デザイン アート 違い」などと検索すればいろいろな先人の考えを知ることができます。 目に見えるもしくは耳に聞こえる、肌で感じられるなど、必ずしも視覚的なものだけではありませんが、アートにもデザインにも共通する点は、「表現」することだと考えています。 Webデザインで言えば、「視覚ブラウザで見えているものだけがデザインではない」と考えれば、視覚的なものだけではないということがわかりやすいかと思います。 私が考えるアートとデザインの違い アート: 自分の中心からわき上がる感情などを自由自在に制約なく表現する (鑑賞することで他者が共鳴したり感動することはあるが、他者の問題解決を目的としているわけではない) デザイン: 自
連載第2回目は、湘南にオフィスを構える面白法人カヤックにて、「こえ部」を担当する傍ら、ラボチームBM11に所属し、オープンソースソフトウェア「Ark」や「nim」などの開発を行うPerl Mongerである村瀬大輔氏(ネット上ではtypesterのほうが著名ですね)に会ってきました。 ちょうどgihyo.jpでの特集「ついに出た!最新Perlフレームワーク「Ark」徹底解剖」が一段落したタイミングで、Ark開発の裏側、さらに村瀬氏ご自身の開発に対するスタンス・考え方について迫りました。 聞き手:馮 富久(株式会社技術評論社、http://twitter.com/tomihisa) 村瀬大輔氏。1981年2月生まれ。2004年9月株式会社カヤックに入社。カヤックでは自社サービス「こえ部」を担当する傍ら、ラボチームBM11に所属し「Ark」「kamaitachi」といったオープンソースプロ
Webクリエイティブ職の学び場研究 第9回NHN Japan執行役員/CTO 池邉智洋氏に訊く(前編)―「放置」と「無茶ぶり」の裏に隠されたNHN Japan流の学習環境 NHN Japanといえば、「ハンゲーム」「NAVER」「livedoor」を展開する国内最大手のインターネット企業。2012年1月1日には、ネイバージャパン、ライブドアと経営統合し、今後さらなるパワーアップが期待されています。今回は同社を訪問し、ライブドアの前身、オン・ザ・エッヂ時代から技術部門を支えてこられた現NHN Japan 執行役員/CTOの池邉智洋さんにお話を伺います。技術力に定評がある同社ですが、「研修はほとんどやらない」職場環境。「放置」と「無茶ぶり」の裏側に、どんな人材育成の仕組みが隠されているのかを探ってきました。 NHN Japan 執行役員/CTOの池邉智洋氏 大前提は、独特の「Webの
Shibuya.pm #12連動企画 本日開催のShibuya Perl Mongersテクニカルトーク#12のテーマは "No Perl, NoSQL, NoKVS" または "Not only Perl, Not only SQL, Not only KVS" ということなので、今回はそれにあわせてYAPC::Asia 2009でも紹介されていたKiokuDBについて簡単に取り上げてみます。 オブジェクトをまるごと保存する 牧大輔氏も『モダンPerl入門』のなかで、データベースをハッシュテーブルのようにとらえて、「基本的にプライマリキーからデータを持ってくる構成のみにすると、ORMを使用することによりキャッシュの導入も含めてチューニングが楽になります」と書いているように、Perlの世界では最近RDBMSやその上位層で頑張りすぎるより、モデリングの仕方そのものを工夫して実装や保守のしや
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