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ブックマーク / kokokubeta.livedoor.biz (15)

  • 広告β:一方ロシアが鉛筆を使うには

    ちょっと好きなジョークがある。 アメリカNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。 これではボールペンを持って行っても役に立たない。 NASAの科学者たちはこの問題に立ち向かうべく、10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて研究を重ねた。 その結果ついに、無重力でも上下逆にしても水の中でも氷点下でも摂氏300度でも、どんな状況下でもどんな表面にでも書けるボールペンを開発した!! 一方ロシアは鉛筆を使った。実話ではないらしいが、なにか、重要なことが含まれているような気がする。 トヨタだったか、彼らは「なぜ?」を5回繰り返すという。徹底的に考えて、カイゼンを進めていく。この徹底した態度は重要だ。しかしこれとはまた異なる、デザイナーの考え方が好きだ。彼らは、「なぜ?」から入っていって、最後は「もし〜だったら」で出てくる。

  • 広告β:牛型の情報収集

    牛には4つの胃がある。べたものを胃に送って、また口に戻して噛んで、それを何度か繰り返して最終的に消化する(反芻する)ようだ。なぜそんなことをするのか気になったが、べ物をたべる時間がない中で、消化の悪い草をなんとかして栄養にしなければいけなかったから、らしい。敵がいないうちにムシャムシャ草をべ、その後で警戒しながら反芻する、というイメージだろうか。勝手な話だけど、これはネット以降の情報収集スタイルに近いのではないかと思う。 インターネット以降は、利用できうる情報量が圧倒的に増えた。しかし持ち時間そのものが増えたわけではないので、情報はたくさんあるのに時間は足りないということがよくおきる。しかも、情報源もさまざま、単なる個人だったりすることも多いので、信用していいものかどうか、あるいは自分と関係のある情報かどうかもわからなかったりする。どうやって役に立てればよいのだろう。 方法はいろ

  • 広告β:社長と工場

    ブログ「創造と環境」の著者であり、新刊「クルマの広告」を出された西尾忠久さんと、年末に事をご一緒する機会をいただいた。有意義な話をたくさん聞くことができたので、いくつかをここで紹介したい。 西尾さんはコピーライターとして、DDBというアメリカの有名な広告会社に取材を申し込みにいったのだけれど、そこでのエピソード。DDBのバーンバックさんという人にアポイントを取りたいのだけれども、元々知り合いではないし、当時はEメールがない。そこで手紙を送るのだけれども、手紙に記念切手を貼るのがポイントだという。 秘書というのは(多くの手紙を開封しているので)切手コレクターが多い。だから、珍しい切手を貼って送れば開封率があがるし、「この人はいい人だ」という印象を持ってもらえる。手紙はもちろんバーンバックさんに送っているわけだけれど、ポイントは秘書を通過できるかどうか。そこで、秘書に好感を持ってもらうた

  • 広告β:シンプルのこころ

    たとえば飲み会を開くことになったとする。お店選びはどうしよう。攻める必要はないが、失敗は避けたいお店選び。白木屋や和民ではありがちで芸がない、しかしそんなにがんばる必要はない。 なら、際コーポレーションやグローバルダイニングが運営している店舗にいけばいい。ある程度の規模があり、安心できる。それでいて、同じ店はそれほどないのでそれなりの希少性を楽しむこともできる。 恵比寿なら、foodscope、ジャパンチキンフードサービス。カフェなら、renovation planningあたりを狙えばいい。 運営は同じ会社なのに、名前が違うお店がたくさんある。統一するどころか、違うお店がどんどん増えていく。シンプルじゃなくて、店舗運営はさぞかし面倒だろう。 相変わらずユニクロが好調だ。やっぱり安いことがいいのだろうか。でも、ジーンズメイトだって十分安い。 そういえばユニクロの服には、他の洋服ブ

  • 広告β:「ブランディング」のすれ違い

    ちょっと前にネットで「ブランディング」という言葉を目にしていて、違和感を感じることがあった。ネットメディアの人が言う「ブランディング」と、オールド広告人(=自分)が考える「ブランディング」に、隔たりがある。これは何だろうと思っていたが、大ざっぱに言うと、ネットメディアにおけるブランディングは「量」を指しており、オールド広告人の言うブランディングは「質」のことを指している。わりとそこら辺ですれ違っているようだ。 ネット広告というのは個人の具体的な購買にいかに張り付くかというところで既存メディアと差別化しているので、基的にはディープなターゲティングと、購買になるべく近いところでの広告差し込みがポイントになってくる。これは購買を基準にした効率で効果を定義していることによるわけで、それがこのメディアの可能性でもあるし限界にもなったりしている。そうするとネットメディアの人々にとっては、とかく露出

  • 広告β:プチ復習の偉人

    何年も会社にいると、社の内外を問わず優秀な人に巡り会えることが多い。優秀さにはいろいろな側面があるものの、最近、大切な習慣があるということに改めて気づいた。話は非常に単純で、「復習をする」ということである。 クライアントに行くときは、様々な職群、たとえば、営業職、マーケティング職、制作職それぞれ数人で出かけたりする。そして打ち合わせなりプレゼンなりを終えて、クライアントを後にする。そして、その優秀な人は、こういうのである。「15分だけコーヒー飲んでいきませんか」。さぼろうという魂胆ではたぶん、ない。 こちらのスタッフが5人なり10人なりいると、いったん解散した後の打ち合わせ設定は困難を極める。あの人の都合がつかない、あの偉い人が難色を示している・・・ 結局、次にクライアントに行く直前に、社内打ち合わせが決まってしまったりする。これでは煮詰めたいアイデアも、発酵不足になってしまう。当は

  • 広告β:分析の続きにアイデアがあるか

    多くの広告代理店のプレゼンは課題抽出からはじまり、最終的にはプランや広告アイデアを説明する流れになっている。プレゼン上はこれらが流れるように進んでいくのだが、思考の流れはどうかというと、そんなにリニアなものではなく、実作業においては途中に大きな「溝」があり、それを超える必要がある。それを人によっては「クリエイティブ・ジャンプ」と呼んだりする。 有名な広告デザイナーの講習など受けていると、聞いていて「思考の道筋はわかるのだが、なぜそれを思いついたのか?」という事例などによくぶち当たる。なぜ思いついたのですか?と聞いても仕方がない。思いついたから思いついたのだ、ということになってしまう。別にそのデザイナーがコツの出し惜しみをしているわけではなくて、そこには立ち戻れない溝があるということだと思う。 課題を解決しようとするときには、どこを解決すればよいか?という視点で、問題点を洗い出したりする

    mathatelle
    mathatelle 2008/06/22
    手が思考する。アイデアは、手を動かす人に舞い降りてくる。
  • 広告β:批評に足る広告はなくなったか

    雑誌「広告批評」が来年休刊するようで、いろいろな広告系ブログで言及がある。自分はあまり熱心な読者でもなかったが、ちょっと気になった。思うに、広告の批評は広告プラン(ニング)に対してなされてきた。そして、広告プランニングが疎外されていくという状況の中で、対となる批評行為も成り立たなくなっていくかもしれない、という話だと思う。ここでいうプランニングとは、メディアプランニングだけでなくて、マーケティングやクリエイティブ開発全体を含んでいる。そして、これは業界全体に発生している構造問題だ。 プランニングというのはプランナーの労働に紐付いているので、マス向けだろうが、ネット向けだろうが一定の金額がかかる。で、もともとテレビ中心のマス広告の時代では、メディアの絶対金額が大きい=コミッションが大きいのでプランニングはタダ同然で提供しても十分に仕事が回った。いや、おつりが来た。悪意のある言い方をすると、

  • 広告β:アイデア出しと修行

    宗教などでよく聞く「修行」という言葉。 自分などは、反射的に「滝に打たれる感じ」を想起するのだが、 仏教ではもともと「歩くこと」という意味だったらしい。 歩くこと、といえば、アイデア出しの達人などは 散歩が好きで、歩いているときによく思いつくという話を聞く。 シャワーを浴びているときとか、トイレにいるときなどの意見も聞いた。 深く意識せずにできる(反復的な)行動を取っているときがよいらしい。 少し疑問がわく。 なんで、悟りたいのに、アイデアを出したいのに、歩く必要があるのか。 それに集中してはいけないのか。 もし、非常に「進歩的な」宗教者が出てきて、 いやあ悟りに修行は不要なんですよ、といったらどうだろう。 宗教に詳しくないが、もしかしたらそういう宗教はすでにあるのかも。 10万円出してこのを買えば、悟りに達しますよ、みたいな。 あるいは「歩かなくてもアイデア

  • 広告β:意志決定の謎

    意志決定には、謎があると思う。 国家の意思決定といえば、政治が思いつく。 政治は意志決定の連続であるが、私の目から見ると、 「いったいなんでそんなことになるのか?」「この人達はおかしいのか?」 そんな決定を見ることも珍しくない。どうなっているのか? 頭がおかしいのだろうか?そんなことはないだろう。 クライアントのところへいく。クライアントも意志決定をしている。 とんでもないオリエンペーパーを渡されることがある。 なにこれ?一ヶ月かけて、これって・・・何も決まってないのでは? 迅速に意志決定の検討をする・・って何も言っていないのでは? クライアントは頭の弱い人なのか?そんなことはない。 意志決定には謎がある。外部から見ると、悪魔的な力が働いて、 どうみてもおかしい、変な意志決定が出力されているように見える。 おそらく、悪徳祈祷師がいるのだろう。 もしくは、古代中国

  • 広告β:神様に競争を投げ返す

    よくあるキャンペーンとして、「限定○○様!」というものがある。 説明として、よく言われるのは、限られたものに人間は弱いということ。 違う説明を考えた。それは「選択権ゲーム」。 商売においては、選択権ゲームがとても重要である。 つまるところ、取引において選択権を持っている方が勝つ、そういうゲームだ。 たとえば、合コンで、男4、女1だったらどうだろうか。 大学の男女比が、9:1だったら。 選択権を持っている方が有利になる。 企業対企業は、このゲームの典型的な舞台だ。 合い見積もり。競合プレゼン。相手に選択権がある。 こちらは大勢(競合他社を含む)、向こうは一人だ。 程度の差はあれど、競争に勝つために不利な条件をのんでいく。 ビジネスにおける選択権は、価格決定権に近い。場合によっては、値下げ合戦になる。 「いや、それなら結構です。私は帰ります」 それが言えたらどんなに

  • 広告β:リッチメディアとリッチ体験

    リッチメディアの行方が若干気になる。 何が気になるかというと、リッチメディアの主語がなにかということであって、 リッチにならないといけないのは表現側でなく、ユーザー側であると思う。 言い換えると、リッチメディアでなくリッチ体験を目指そうということになる。 広告に限って言うならば、表現のリッチさと体験としてのリッチさは比例していかない。 ケースにもよるのだが、多くの場合、どこかで反比例が始まる。 そしてその「どこか」は、思ったよりもずっと手前だったりする。 なぜかというと、広告の情報量は来、発信および到達情報量で測るのではなくて、 受信者の頭の中に広がった情報量になるのからだ。つまり、想像や妄想を含む。 それで、大切になるのはむしろ「想像や妄想」のほうなのであって、その理由は 間違いなく主語がユーザーだからである。自分で行った妄想は信じやすいということだ。 (そのへん

    mathatelle
    mathatelle 2007/08/13
    「遺伝子技術で徹底的に甘いスイカを作るのがいわゆるリッチメディア的アプローチで、塩を一振りするのがリッチ体験のアプローチ」←すごく良い例え
  • 広告β:法人向けはオヤジから

    Microsoft Officeは高い。あまりの高さに、暴動を起こしたくなるくらい高い。 仕事の関係上、自宅のパソコンにもOfficeを入れてあるのだけれど、 その暴力的な高さにうんざりする。自腹なのに。 どうやらこれらのOffice製品は、販売額の半分以上が利益になっているようで、 こりゃあうらやましいというのが正直なところ。それに比べればTVCMなんぞ よくても媒体費の15%くらいまでしかいかず、かわいく見えてしまう。 で、世の中にはフリー系のOffice製品がいくつかあって、今ではMS Officeとも 互換性が高いはずなのに、なぜに普及しないのかということを考えるに、やはり BtoB独特の慣習とフリーソフトの特性がうまくかみあっていないのだろうなと思う。 Officeのような、互換性がモノをいう商品においては、主要な大企業で 採用されるかどうかが命運を決めるとい

    mathatelle
    mathatelle 2007/05/24
    Gmailやカレンダーとの連携もあるし、MSとは全然違うアプローチな気がする。ビジネスのインフラまるごと持って行きそうな勢いっていうか。ちなみに企業向けは有料 → http://www.google.co.jp/a/help/intl/ja/admins/premier.html
  • 広告β:プレゼンを受ける側になって思う

    最近たまたま、他の人のプレゼンを見たり、自分がプレゼンを受ける側になる 機会に恵まれて、いろいろと学ぶことがあった。 今までも、同じチームの誰かがプレゼンをするのを横で見ている事は多かったけど、 それとは異なる観点でプレゼンを見られて、とても勉強になる。 いつかビデオカメラを買って、自分のプレゼンを録画して、冷静に見直したい。 スポーツ選手だって、自分のプレイをビデオにとって研究するわけだし。 (最近、やたらとスポーツでのトレーニング手法が気になるお年頃。) で、先日、比較的若い外部の人からのプレゼンを受けた。 普段自分がしょっちゅうプレゼンをしてるだけに、見る眼が厳しくなっている。 意外にいちばんひっかかったのは、その髪型だった。 なんというか、もこみち風というのか、ややジャニーズにも似た、 ミディアムロングくらいの髪型で、清潔感はあった。でも「頭がよさそうじゃない

  • 広告β:ブランド好きな日本人からブランド企業が出にくいのはなぜか

    たいして海外経験もないくせに、ここで日人論をぶつのは気が引けるが、 少々雑な前提のもとに、以下、試論をすすめさせていただく。 なぜ、日人はブランド好きとされるのか。 それなのに、なぜ、日からは世界的ブランドが出にくいのか。(※) そして、以上のような問いがそもそも成り立つとしたら、私の答えは、 「日人は価格を設定する能力に欠けているから」である。 過酷な労働条件を受け入れるプログラマというのは、ダンピングをしています。 つまり、労働力の不当な安売りです。 来、プログラマは、サービス残業を強要されたら、それを拒否すべきです。 あらかじめ無理なスケジュールだとわかっているプロジェクトも、拒否すべきです。 安い賃金で働くことも拒否すべきです。 それらを拒否せずに、受け入れるプログラマが多いから、他のプログラマまでそれらを受け入れなければならなくなるのです。(分裂勘

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