僧侶が仏の教えを説く「法話」でナンバーワンを決める「H1法話グランプリ2021」が10月30日、奈良市で開かれた。出場した8組9人の僧侶たちは「葬儀や法事の退屈な話」という印象を覆すような胸に響く話を聞かせてくれた。寺と人々の関係が変わりつつある現代、仏教を広く発信するイベントになる可能性を感じている。 会場に和太鼓が響き、中学生の書道パフォーマンスで書かれた巨大な「釈迦(しゃか)如来」の文字に、僧侶が読経して魂を込めた。大会はオープニングから熱気にあふれていた。私がH1を知ったのは2019年初め。別の話題で須磨寺(神戸市須磨区)の小池陽人(ようにん)寺務長(35)を取材した際、宗派を超えた法話大会の計画を聞き、期待感からその場で「ぜひ取材したい」とお願いした。
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