2007年から現在までの9年間でメキシコ湾のフエダイの資源量は約3倍、漁師たちの収入は約2倍となった。一体何が起こったのだろうか。その立役者で米国環境ビジネスの第一人者に話を聞いた。 「漁師たちは最初、私たちの話には耳も貸さなかったんですよ。ですが、他の漁業者の成功を耳にすると、次第に信用するようになりました」 フレッド・クラップはこう笑いながら振り返る。 米国のNPO法人「Environmental Defense Fund」(EDF=環境保護基金)の代表で、90年〜00年代にかけて、当時の米国大統領たちと交渉し、温室効果ガスの「排出取引」を導入した立役者だ。京都議定書の策定にも携わった。 その環境ビジネスの第一人者が今、注目しているのが漁業資源だ。 実はEDFはすでに、メキシコ湾におけるフエダイの資源回復で成功している。 「90年代、メキシコ湾のフエダイはそれまでの歴史的な水準に対し、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く