極小の泡を使って生食用のカキに含まれるノロウイルスを体外に排出させる新たな技術を開発したと京都市の精密機器メーカーが発表しました。 これは、京都市の精密機器メーカー「トスレック」が、開発に協力した宮津市の京都府立海洋高校とともに25日、学校で記者会見を開いて発表しました。 それによりますと、新たな技術では、まず、1ミリの1000分の1未満の大きさの極小の泡を専用の機器で発生させ、カキの水槽に入れて体内に取り込ませます。 そして、カキの体内で静電気を使ってノロウイルスを泡に吸着させ、カキが海水と一緒に泡を出す際にウイルスも一緒に体外に排出するということです。 府立海洋高校の実験では、新たな技術でマガキではノロウイルスを99.96%除去できたということで、従来の紫外線による殺菌と比べて0.78ポイント効果が高いとしています。 開発した会社では、来年の10月ごろの実用化を目指しています。 「トス