食生活や生活習慣が多様化した現在では、過食や運動不足による「肥満」や「メタボリックシンドローム」がある一方で、不健康なダイエットなどによる「やせ」も社会問題となっています。楽しく健康でいきいきと過ごすためには、適切な体重の認識と体重管理が大切です。 40歳~74歳の男性で、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)が強く疑われる者は約3割、その予備群と考えられる者もあわせると、2人に1人が該当すると、「平成28年国民健康・栄養調査」により報告されています[1]。平成20年度から、メタボリックシンドロームに着目した新しい健診(特定健康診査)と、その後の生活習慣の改善を狙った保健指導(特定保健指導)が導入されています。特定健康診査を受診した約2000万人のデータを用いた分析では、特定保健指導を受けることでメタボの改善につながることが報告されていますが、国全体での実施率は、国が掲げる目標値を未だ