2013-08-31 消費税を歪める軽減税率 先日、政界関係者や報道関係者等も出席する会合に顔を出したところ、消費税の軽減税率の話題になりました。そこで軽い衝撃を受けたのは、出席者の大半が軽減税率を「低所得者に優しいよいこと」と素朴に認識していたことです。 軽減税率には 対象品目を合理的に決めることが困難なため、業界のロビー活動や利権の巣窟になりやすい。 実務が煩雑になる。 低所得者対策として有効でない。 などの問題があることは多くの論者が以前から指摘しているため、一般国民よりは政治や経済の事情に詳しい出席者たちには常識だと思っていたのですが、そうではなかったことが衝撃だったということです(問題点を説明したら出席者が衝撃を受けていました)。 軽減税率導入は物品税にあった問題を復活させる「退行」であることはもっと国民に知られるべきなのですが、軽減税率適用を目論む新聞等に国民に周知する役割を期