近年、赤ちゃんの研究が進み、小さな体の中で起きていることが徐々に解明され始めています。赤ちゃんには大人にはない特別な能力があります。順応性にも優れています。赤ちゃんは生まれてから2歳までの間に他のどの時期よりも成長し学びます。一生のうちで最も大切な期間なのです。 しかし、多くの人はその頃のことを覚えていません。私たちみんなが体験し記憶にはない赤ちゃんの世界をのぞいてみましょう。 生きるための本能 母親のお腹の中で守られてきた赤ちゃんは生まれた途端に全てが変わります。産声と共に始まる赤ちゃんの初めて呼吸。酸素を取り込む場所が胎盤から肺へと移行する瞬間です。小さな体に起こる目に見えない変化を経て赤ちゃんは成長していきます。 生まれたばかりの赤ちゃんはか弱く見えますが、小さな手足はかなり強い力で握ることができます。これは本能的な反応で把握反射と呼ばれています。人間がサルだった頃の名残かもしれませ