京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)の特定拠点助教が発表した論文の図に、捏造(ねつぞう)や改ざんの研究不正があることが分かった。京都大は山中所長や副学長が22日午後5時30分から会見し、調査結果を発表する。 京大によると、同研究所所属の助教が著者である論文の信頼性について疑義があるとの情報が寄せられた。同研究所相談室で実験の測定値のデータから論文の一部のグラフの再構成を試みたが再現できなかった。予備調査を行った結果、本格的な調査が必要だと判断し、調査していた。 その結果、論文を構成する主要な六つの図すべてと、六つの補足図のうち五つで捏造と改ざんが認められた。多くは論文の根幹をなす部分で有利な方向に操作され、結論に影響していたという。論文の撤回を出版社に申請しているという。