『キミスイ』と比べられるが、映画としては今作の方が良いと個人的に思う 月川翔監督と北村匠海と言えば浜辺美波をヒロインにすえた『君の膵臓を食べたい』の大ヒットが記憶に新しく、今作も公開前から「キミスイの二番煎じ」という声は多かった。というか映画会社側としては当然そういうマーケティングはあると思う。でも僕は『キミスイ』と今回の『君は月夜に光り輝く』だったら映画としては今作の方が遥かに良いと思いました。 (ここからネタバレを含みます) 『難病もの』の構成ってかなり共通していて、たいてい薄命のヒロインが思い出づくりに主人公に恋人のように振る舞うことを求めてデートしたりするんですけど、『君は月夜に光り輝く』原作の特徴は、ヒロインと主人公がカップルになることではないんですよね。ヒロインは病院から一歩も出られないので、『ヒロインがやりたかったことを外の世界で主人公がやる』つまり女の子の自己実現を男の子が