◆米国人の賃金・投資所得が増加 2つ目の要因は投資所得の増加だ。英経済分析会社オックスフォードエコノミクスの最近の報告書によると、多くの米国人がパンデミック以降から最近まで続いたビッグテックと暗号資産(コイン)ブームのおかげで相当な投資利益を手にした。FRBの緊縮で金利が上がり株価調整があったが、米国債などを主に編入するマネーマーケットファンド(MMF)などに投資して年5%以上の収益が生じた。 3つ目は住宅賃貸収入だ。サイナイ氏は「賃貸会社だけでなく50代、60代の家主1100万人以上に賃貸収入がある」と説明した。賃金と投資所得のおかげで米国人が酒に酔った船員のように行動しているということだ。 米国人が酒に酔った船員になったことでFRBの最初の利下げ時点が先に延びている。当初6月に最初の利下げがあるという予測が多かったが、1-3月期の米成長率とインフレーションデータに基づくと今年9月以後に