「埼玉県民にはその辺の草でも食わせておけ」など、徹底的に埼玉県をイジる映画「翔んで埼玉」が、当の埼玉を中心に異例のヒットを記録している。自虐ネタに慣れているのか、余裕があるのか…。千葉県出身で、現在は横浜市に住む記者が、にわかに脚光を浴びているライバル県への悔しさと若干のリスペクトを胸にさいたま市内のシネコンに足を運び、埼玉県民に取り囲まれて映画を観賞してみた。(内藤怜央) ◇ 映画の原作は、『パタリロ』などで知られる魔夜峰央氏の同名漫画。埼玉県民が東京都民に迫害を受けている世界を舞台に、GACKT(45)演じる帰国子女の“隠れ埼玉県人”と二階堂ふみ(24)演じる東京屈指の名門校生徒会長が、埼玉県を迫害から救うため奔走するという破天荒なストーリーだ。