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  • 『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第四章「社会批評篇」

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (この連載の初めから読む) 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第一章公開直後のインタビュー記事の福井晴敏氏の発言が私の目を引いた。 「波動砲封印問題は原発問題と、ガミラスとの同盟は日米安保と重なります。他にもいろいろと、すべて現代日に当てはめられることばかりなんです」 原子力発電所を巡っては、いろいろ複雑な問題がある。アニメーション作品の枠を使ってそこに切り込むとは、なんと大胆な。私は作り手の気概に感心し、原発問題が描かれるのを待った。 ところが、待てども待てども原発問題は描かれない。波動砲封印問題には第13話で一定の結論が出たが、原発問題らしきものには触れなかった。そうこうしているうちに、2202は最終回を迎え、原発問題を

    『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第四章「社会批評篇」
    maturi
    maturi 2019/10/06
    2202の最終回では選択を国民投票に付すこととし、救出を呼びかける真田と時間断層の必要性を訴える芹沢が、地球連邦国民に演説。国民は古代と雪を救出すべきと考えるのか、時間断層の存続に軍配を上げるのか―
  • 『樺太1945年夏 氷雪の門』の圧力とは?

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 『樺太1945年夏 氷雪の門』という作品そのものについては、先日の記事で取り上げた。 ここでは、1974年3月に予定していた公開が中止された事情について触れておきたい。 1974年、東宝は幾つかの作品の公開を止めている。 ソ連からは、3映画について抗議があった。 『キネマ旬報』1974年4月下旬号に掲載の座談会「映画■トピック・ジャーナル」によれば、それは次の作品である。 『イワン・デニーソヴィチの一日』 NCC配給 『モスクワわが愛』 東宝配給 『樺太1945年夏 氷雪の門』 JMP配給 『イワン・デニーソヴィチの一日』は、1970年にノーベル文学賞を受賞したアレクサンドル・ソルジェニーツィンの処女作の映画化である。 その作家

    『樺太1945年夏 氷雪の門』の圧力とは?
    maturi
    maturi 2019/10/06
     へぇ…
  • 『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第七章「継承篇」

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (この連載の初めから読む) 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の企画の初期段階で、羽原信義監督と福井晴敏氏は「今の時代にあった新しいことをやるべき。ただし、観客が『あ、この場面知ってる!』という映像的な記憶は随所に入れよう」と語り合ったという。 その言葉どおり、沖田艦長の命日にかつてのヤマトの乗組員たちが「英雄の丘」に集まって、上空のアンドロメダを見上げる場面など、旧作の印象的な場面が2202では再現されていた。 第1話こそ『宇宙戦艦ヤマト2199』の後を受けた内容だったが、第2話からしばらくは「『あ、この場面知ってる!』という映像的な記憶」が散りばめられ、旧作の『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』や『宇宙戦艦ヤマト2』を尊

    『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第七章「継承篇」
    maturi
    maturi 2019/10/06
    ”おそらく2202の作り手は、『YAMATO2520』と宇宙戦艦ヤマトシリーズを繋げるつもりで臨んでいる。” 2520、および復活編 を 2202に関係を持たせようとしている説
  • 『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男』 山崎貴監督のここが違う

    こうして富野喜幸(現・由悠季)監督の挙動はアニメファンの注目を集めるところとなり、その過程で『海のトリトン』もまた富野監督作品であることが広く知られるに至った。 正義のために戦っているのに民衆の支持が得られず、ふるさとを追われてさまよう主人公たち。多くの犠牲を出しながらようやく敵の親玉に迫ったら、その親玉に「正義は自分たちにあり、お前たちこそ悪である」と云われてしまう衝撃の結末。『無敵超人ザンボット3』で描かれたことの数々は、実は『海のトリトン』で先行して描いていたことも改めて認識された。それはすなわち、『海のトリトン』の素晴らしさの多くが――西崎義展氏の貢献もあるだろうが――富野監督に依ることを示していよう。 一方、西崎義展氏も『宇宙戦艦ヤマト』に続くオリジナルテレビアニメ『宇宙空母ブルーノア』を放ってきた。 『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の公開に際してプロデューサーみずから表舞

    『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男』 山崎貴監督のここが違う
    maturi
    maturi 2019/10/05
     映画永遠のゼロとSPACE BATTLESHIP YAMATO の共通点
  • 『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第六章「オカルト篇」

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 (この連載の初めから読む) ここまで『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』について語る中、私はおかしいと感じることを挙げてきた。 第一章「SF篇」では、第1話冒頭の大戦艦の登場が不自然で理にかなわないと述べた。 第二章「ミリタリー篇」でも、第1話冒頭の大戦艦の登場がおかしいこと、加えてガトランティス艦隊の配置までもがおかしいと述べた。 第三章「断絶篇」では、地球から遠く離れた宇宙の彼方、ガトランティス人たちの中でなぜかズォーダーだけは波動砲の存在も波動砲を撃てない事情も先回りして知っている不自然さを指摘した。 第五章「作劇篇」では、帝星ガトランティスの大帝ズォーダーともあろう者が、なぜか辺境の星・地球の一士官ごときに目をかけて延々

    『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第六章「オカルト篇」
    maturi
    maturi 2019/10/04
     ”『サイボーグ009 超銀河伝説』を上映する館内には、町田義人氏の歌声に合わせて主題歌『10億光年の愛』を口ずさむ人や、すすり泣く人もいた。”  アラ還暦オタクの貴重なリアルタイム証言
  • 『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第一章「SF篇」

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 終戦直後、内務省の検閲官に自作『虎の尾を踏む男達』をくだらないと云われた黒澤明監督は、こう云い放ったという。 「くだらん奴がくだらんということは、くだらんものではない証拠で、つまらん奴がつまらんということは大変面白いということでしょう。」 他人が作ったものをくだらないとかつまらないと云うのは勇気がいる。自分がくだらん奴でつまらん奴だと白状するようなものだからだ。 私はこれまで、たびたび『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』の感想を聞かれながら、この作品をきちんと取り上げられずにいた。 『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』のことが判らなかったからだ。 判らないとつまらないは違う。判らなくても面白い作品はいくらでもあるし、判らない

    『宇宙戦艦ヤマト2202』とは何だったのか 第一章「SF篇」
    maturi
    maturi 2019/09/29
    真田さんや徳川さんは、わけの判らないことをまくし立てて、あれができる、これができないと口走るばかり。自分たちだけ納得して事を進めるので、観ている側は置いてけぼりを食らった気分だ。
  • 『宇宙戦艦ヤマト2199』の総括と『2202 愛の戦士たち』

    以前の記事「『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』対談 第二章までを巡って」に、オブチ1号さんからコメントをいただいた。 返事を書いたらあまりにも長くなったので、別の記事にすることにした。 以下は、オブチ1号さんのコメントへの返信として、2202第二章上映後の時点で書いたものである。 【2017年8月15日にいただいたオブチ1号さんのコメント】(抜粋) タイトル: 2202は失われた未来を取り戻せるのか? (前略) これは私の印象でしかありませんが、作り手は「さらば」の衝撃に引きずられている面が強いかと思います。私は「さらば」が公開された当時は生まれてすらいなかったので皆さんが映画館で号泣したという話を聞いてもピンときませんが、その衝撃がすごかったということだけはわかります。その体験が名場面(英雄の丘や発進シーンなど)を完全に再現するという部分に現れている気がします。こうした場面はひどく

    『宇宙戦艦ヤマト2199』の総括と『2202 愛の戦士たち』
    maturi
    maturi 2019/09/29
     還暦おじさんの昔語り
  • 『グリーンブック』のただ一つのフィクション

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 「天才であるだけでは十分ではありません。人々の心を変えるには勇気が必要です。」 (Being genius is not enough, it takes courage to change people's hearts.) ピアニストの黒人ドン・シャーリーが仕立て屋の前で「自分はサイズが"42"だから」と云って買うのをためらうシーンに、思わずニヤリとしてしまった。 米国でサイズ42といえば日ではXLくらい。長身のマハーシャラ・アリが演じるドン・シャーリーは、こんなサイズがあるだろうかと気にしたのかもしれない。 だが、私が"42"という数字で思い出したのは、2013年の映画『42 ~世界を変えた男~』だった。

    『グリーンブック』のただ一つのフィクション
    maturi
    maturi 2019/08/13
    しょせん、トニーがトラブルを解決できるのは、(トニーの才覚もあることはあるが)たまたま彼が差別されたり愚弄されたりしていないだけで、ドンのような差別を受ければ彼とてトラブルを起こしてしまうのだ。
  • 『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 事件の裏にいる者

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントの過去のスパイダーマン映画、すなわちサム・ライミ監督のスパイダーマン三作(2002年~2007年)とマーク・ウェブ監督のアメイジング・スパイダーマン二作(2012年~2014年)は、いずれも純愛物語だった。 サム・ライミ監督作では、三作すべてを通じて主人公ピーター・パーカーと幼馴染MJ(メリー・ジェーン・ワトソン)の関係が描かれた。 マーク・ウェブの監督作では、ピーターの高校のクラスメート、グウェン・ステイシーとの愛が綴られた。 これらのスパイダーマン映画は、超人的な力を得てしまったピーターがみずからの生き方を考える物語であるとともに、悪漢と戦う痛快な活劇であり、一人の女性を

    『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 事件の裏にいる者
    maturi
    maturi 2019/08/13
    バルチャーやミステリオのように経済的なダメージを受けたり社会的な居場所を失った人間を、大富豪のアイアンマンや王族のソーやブラックパンサーが成敗したのでは、強者が弱者を叩き潰すことにしかならない。
  • 『ハンターキラー 潜航せよ』は面白い上に面白い

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 いやはや、『ハンターキラー 潜航せよ』はなんて面白い映画なんだ。 よくもまぁこんなに面白く作れるものだと感心した。 ロシア海域でロシアと米国の原子力潜水艦が沈没した。両者が交戦したわけではない。何者かによりどちらも沈められたのだ。 その頃、ロシアではドゥーロフ国防相がザカリン大統領を拘束し、クーデターを起こしていた。ドゥーロフ国防相は米国と開戦し、ロシアの全権を掌握しようと企んでいたのだ。 これを察知した米軍は、ネイビーシールズの四人の精鋭と、ジョー・グラスが艦長を務める攻撃型原子力潜水艦(ハンターキラー)のUSSアーカンソーを差し向けて、なんとロシア大統領の救出を命じる。かくして、米軍がロシア領内でロシア軍と戦い

    『ハンターキラー 潜航せよ』は面白い上に面白い
    maturi
    maturi 2019/05/13
     表面上起きてることは最近のスターウォーズ(&外伝)と大差ないんだけど、
  • 『レゴ ムービー2』 またもやサイコー!!

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 凄いことだ。傑作『LEGO ムービー』の続編『レゴ ムービー2』もまた傑作だった。『レゴバットマン ザ・ムービー』、『レゴニンジャゴー ザ・ムービー』と並んで、レゴ映画にハズレがないことを立証したのだ。 『LEGO ムービー』は一回こっきりしか使えない仕掛けをほどこした重層的なメタフィクションだった。『シュガー・ラッシュ』がゲーム中のキャラクターを擬人化した映画だったように、『絵文字の国のジーン』が絵文字を擬人化した映画だったように、てっきりレゴの人形を擬人化した映画だと思って見ていたら、現実世界のフィン少年(日語吹替版ではエメット少年)の物語になってしまったので仰天した。この突拍子もないストーリーをバカバカしく

    『レゴ ムービー2』 またもやサイコー!!
  • 『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』のそこは違う

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 ■ヤマトファン必読の書 ヤマトファンならぜひ読んでおきたいのが、牧村康正氏と山田哲久氏の共著『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』[*1]だ。 西崎義展氏の誕生から死までの全生涯を膨大な証言と資料の検証で紐解いたこのは、型破りな人物の評伝としてはもとより、アニメ業界、映画業界、芸能ビジネス業界の実態を教えてくれる貴重な書だ。 このを最後まで読めば、『宇宙戦艦ヤマト』シリーズの続編、リメイク、関連作品が今後も作られるであろうこと、作らねばならないことがよく判る。 だって、平野彰司氏が獄中の西崎義展氏と面会しやすいように養子縁組して息子になり(刑務所では、面会できるのは親族を中心に月二回~七回という制限がある)、拘置所及

    『「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気』のそこは違う
  • スター・ウォーズに見る黒澤明1: 『スター・ウォーズ』とは何なのか

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 スター・ウォーズ・シリーズほど人口に膾炙する作品はないだろう。世界中のファンが、スター・ウォーズ・シリーズのありとあらゆることを語り合い、語り尽しているはずだ。もう語る余地があるとは思えない。 それでも私がスター・ウォーズ・シリーズについて書きたいと思ったのは、エピソード7『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を観たからだ。ジョージ・ルーカスが監督せず、脚を書かず、制作総指揮も務めない新作には、百人百様の受け止め方があるだろう。観客が抱く思いの違いは、先行する六作に対する思いの違いでもある。『フォースの覚醒』に喜ぶにせよガッカリするにせよ、それは六部作のどこが好きでスター・ウォーズ・シリーズに何を求めてきたかによる

    スター・ウォーズに見る黒澤明1: 『スター・ウォーズ』とは何なのか
  • 『宇宙戦艦ヤマト2199』 佐渡先生の大事な話 :映画のブログ

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 『宇宙戦艦ヤマト2199』の第2話は、とても大事な回だった。 なのにブログで取り上げなかったのは、「云うまでもない」と思ったからだ。 私は反省しなければならない。 大事なことは、はっきり言葉にして伝えなければならないのだ。きっと判っているだろう、察しているに違いない、そんな期待や思い込みは、大事なことを埋もれさせ、誤りを定着させかねない。 ■30年以上かけた成果 『宇宙戦艦ヤマト2199』は『宇宙戦艦ヤマト』のリメイクでありながら、大小様々な改変が試みられている。 作の総監督とシリーズ構成を担当した出渕裕氏は、リメイクに当たってこう語った。 「長年ファンであった自分の中で良かったところはキチッと残しながら、それに対して、いくらなん

    『宇宙戦艦ヤマト2199』 佐渡先生の大事な話 :映画のブログ
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    maturi 2018/12/24
    2199で設定された遊星爆弾症候群によりなかったことにされた宇宙放射線病が2202で復活したことを憤る
  • 『若おかみは小学生!』 ちゃんとした仕事 :映画のブログ

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 高坂希太郎監督の言葉にビビった。 --- この映画の要諦は「自分探し」という、自我が肥大化した挙句の迷妄期の話では無く、その先にある「滅私」或いは仏教の「人の形成は五蘊の関係性に依る」、マルクスの言う「上部構造は(人の意識)は下部構造(その時の社会)が創る」を如何に描くかにある。 --- こんな難しいことを考えて映画を作っていたのか! 「五蘊」なんて意味が判らないどころか、読めない人もたくさんいるだろう。「五蘊」は「ごうん」と読み、人間を構成する五つの塊を指す仏教用語だ。 しかし、優れた作品とは、作り手の徹底した考察の果てにあるのだと思う。私は、理屈を踏まえ、考え抜かれた作品が好きだ。 楽しくて素敵で感動的で、ちっ

    『若おかみは小学生!』 ちゃんとした仕事 :映画のブログ
    maturi
    maturi 2018/11/07
    ”本作()「都会」と「反都会的な共同体」の共存であり、一方がもう一方を支えることで双方が持続する協力関係” おんじのアルムとゼーゼマンのフランクフルト 風の谷とトルメキア ハイハーバーとインダストリア
  • 『クワイエット・プレイス』 機内上映で観てはいけない :映画のブログ

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 間違っても旅客機に乗ったときの機内上映などで観てはいけない。 周囲がざわついていたり、騒音がやまないようなところで鑑賞できる映画ではない。 それが『クワイエット・プレイス』(静かな場所)。静寂の中に身を置いて、息を殺して観る映画である。 悲鳴を上げてしまいそうな恐怖、声を漏らすほどの痛み――。静寂の中、それらの想いは観客にも伝わり、観ているほうまで叫び出しそうになる。 でも、駄目だ。絶対に声を上げてはならないのだ。いけないと思えば思うほど、声を上げそうになる緊張感。その極度のストレスがこの映画を並外れたものにしている。 作もまた、数多くあるトリフィドの流れを汲む作品の一つだが、中でもとりわけ成功した例といえるだろ

    『クワイエット・プレイス』 機内上映で観てはいけない :映画のブログ
    maturi
    maturi 2018/10/13
     機長からの挨拶や注意はともかく、いい飛行機に乗るとノイズキャンセリングヘッドホンが使えるのでは ”周囲がざわついていたり、騒音がやまないようなところで鑑賞できる映画ではない”
  • 『スリー・ビルボード』 アメコミファンに捧ぐ

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 Raped while dying (レイプされて殺された) And still no arrests? (まだ犯人は捕まらない?) How Come, Chief Willoughby? (どうして、ウィロビー署長?) しんどい映画だ。 娘をレイプされ殺された母の怒り。その母の怒りをぶつけられる警察官たちの怒り。警察官を失うの怒り。差別される小人や有色人種の怒り。『スリー・ビルボード(三つの看板)』は、怒らずにいられない出来事の連続だ。 その怒りは共感を伴う。怒りの原因が、誰もが感化されそうな怨みつらみにあるからだ。娘が襲われ殺さたなら、怒る気持ちは痛いほど判る。不道徳な警察官に一方的に殴られたり、その現場を目撃したら、激しい憤

    『スリー・ビルボード』 アメコミファンに捧ぐ
    maturi
    maturi 2018/05/26
    暴力警察官ディクソン(扮サムロックウェル)と ジェームズガンのスーパー! キックアスのATジョンソン、ダークナイトのバットマンらアメコミヒーロー 正義を
  • 『ボックストロール』 かわいくない魅力

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 こんな傑作が日未公開だったとは! 『ボックストロール』のBlu-ray/DVDのカバーアートをご覧いただきたい。 少女の手を引いて逃げる少年。明らかに彼が主人公だが、ひねた感じの生意気そうな子供で、あんまり可愛らしくない。 手を引かれている少女も、つぶれたアンパンみたいな顔で、可愛いヒロインとはいいがたい。 少年少女と一緒に走っている奇怪な生き物たち――体を箱に入れた彼らがボックストロールなのだが――も、悪の手先の雑魚キャラに見える。 だが、後方には赤い帽子の妙な奴らが迫っているから、必然的に彼らが「わるもん」なのだ。すると手前の奇怪な生き物たちは、「いいもん」ということになる。その姿形からは、とてもそう思えないけれど。 日はカ

    『ボックストロール』 かわいくない魅力
    maturi
    maturi 2018/05/13
    東京民は恵まれてるな。我々地方民は指をくわえて6月の円盤発売まで待たなくてはいけない。 ”上映に踏み切った東京都写真美術館と配給会社のギャガ株式会社に深く感謝したい”
  • 『レディ・プレイヤー1』 こいつはご機嫌だ!

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 夢のようだ。ガンダムを、メカゴジラを、アイアン・ジャイアントを、スティーヴン・スピルバーグが映画にしたのだ。ガンダムの実写映画化が、よもやこんな形で実現しようとは思わなかった。 とりわけ、『スター・ウォーズ』の大ブームとライトサーベル(ライトセーバー)の人気を受けて、ビームサーベルを携えた機動戦士ガンダムが登場した歴史を見てきた身としては、そのガンダムがジョージ・ルーカスの盟友スピルバーグの手によって実写映画になったのは感慨深い。ライトサーベルに対する日特撮界の回答ともいえるレーザーブレードで戦う宇宙刑事ギャバン、そのデザインを引用したロボコップも作には見ることができる。 『レディ・プレイヤー1』は、仮想現実の

    『レディ・プレイヤー1』 こいつはご機嫌だ!
    maturi
    maturi 2018/04/25
    BFG びっくりするほど話題にならなかったな(スピルバーグだったってこともあまり知らなかった)
  • 『宇宙からのメッセージ』 面白さの秘密

    映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 どうしてこんなに面白いんだろう! 昔は好きだった作品なのに、今ではショボく感じてしまうことがしばしばある。だが、久しぶりに観た『宇宙からのメッセージ』は、はじめて観たときのままに――否、記憶していたものよりはるかに面白く、それどころか昔観たときは判らなかった良さを痛感して、これまで以上に感動した。日映画界はこんなにも素晴らしい作品を生んでいたのだ。 ■誰が誰のフォロワーなのか 『宇宙からのメッセージ』は1978年4月29日に公開された。この年のゴールデンウィークの大作映画だ。前年に米国で大ブームを巻き起こした『スター・ウォーズ』(エピソード4『新たなる希望』)が同年夏に日に上陸することになった。そこで「SF元年

    『宇宙からのメッセージ』 面白さの秘密
    maturi
    maturi 2018/01/08
     みてみたい