田園都市線方面への着席サービスとして設けられた 「Q SEAT」は、2018年12月に大井町線での急行列車の3号車に組み込まれ、サービスが開始された。なお全体で7両編成となっている。ふだんは、一般的な通勤電車の座席として、窓を背にして座るようにしていたものを、「Q SEAT」として運用するときだけは、進行方向を向くようにして座れる。 なぜ大井町線で実施されたかというと、大井町線から田園都市線に乗り入れることができ、比較的長距離の着席サービスを提供するためである。 田園都市線はもちろん、東京メトロ半蔵門線と直通運転しており、ここを利用する通勤客は多いものの、けっこう混雑している。帰りの時間帯くらい着席できるようなサービスを提供したい、ということで大井町線から田園都市線に乗り入れる形でこの試みを始めた。 東急電鉄の大井町駅は、改札とホームが同一フロアの頭端式ホームで、改札を通りホームに向かって