タグ

ブックマーク / geopoli.exblog.jp (14)

  • プロパガンダ映画が信じられてしまう理由 | 地政学を英国で学んだ

    今日の目黒は快晴です。昼間はもう春らしくなってきましたね。 さて、先日の生放送(http://ch.nicovideo.jp/strategy/live)でご紹介したトピックについての元記事を要約しました。 次回の放送は臨時で日曜日の夜(http://live.nicovideo.jp/gate/lv211610422)に放送ですが、このような興味深いトピックをまたご紹介して議論していきたいと思っております。 === なぜ映画で描かれた「事実」が広まるのか by ジェフリー・ザックス(NY Times) ●今年のアカデミー賞候補作の中には4の「実話を元にした」ものがあった。 1,クリス・カイルという射撃の名手の話を元にした「アメリカン・スナイパー」 2,英国の数学者アラン・チューリングの話を元にした「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」 3,1965年までのアメリカの公民

    プロパガンダ映画が信じられてしまう理由 | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2015/03/06
    ぷろぱがんだー
  • イスラエルはなぜガザのトンネルを必死に潰すのか | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から曇りでありまして、暑さは一段落ですが相変わらず湿気で汗が出ます。台風は来ないんですかね? さて、今夜の生放送(見逃した方もタイムシフトで見れます)の参考のために、とても興味深い記事の要約を。 内容は軍事トンネルの歴史を振り返りながら、なぜイスラエルがガザのトンネルを必死で潰そうとしていたのかを探るものです。 スコットランドの大学の歴史の先生による記事ですが、目の付け所が面白いですね。 === 眼下の敵:なぜハマスのトンネルはそれほどまでイスラエルを恐怖を与えているのか byジェラード・ディグルート ●ルイス・カレロ・ブランコ提督は予測可能性の典型的な例であり、この予測可能性が彼を殺した。カレロ・ブランコ氏はスペインの首相であり、フランシスコ・フランコに後継者として指名されていた。彼はマドリッドにある教会で毎日同じ時間に行われるミサに参加していた。 ●1973年にETA

    イスラエルはなぜガザのトンネルを必死に潰すのか | 地政学を英国で学んだ
  • 創造性を上げるには「孤独」になれ | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は朝から雨です。しかもけっこう土砂降り。私も体調がすぐれないので家でゆっくりしております。 さて、地政学や戦略とは全く関係ないかもしれませんが、みなさんの職場の環境づくりにヒントになるような論考がありましたのでそのご紹介を。 ちなみに私のような個人業者(?)にとっては非常によくわかる話です。 ==== 「新グループシンク」の台頭 By スーザン・ケイン ●「孤独」というのは時代遅れである。 ●アメリカでは「新グループシンク」(New Group Think)というべきものが大流行中である。これは「グループや集団でどんどん働きましょう」という考え方だ。 ●この典型的なのが、「オフィスの壁を取り払って、アイディアを交換しながら、創造的に働く」という最近の職場環境の風潮だ。 ●ところがこのような風潮には大きな問題がある。なぜなら最近の心理学の調査研究では、人間というのはプライバシー

    創造性を上げるには「孤独」になれ | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2014/05/12
    。エモリー大学のグレゴリー・バーンズによれば、人間は集団の中で別の立場を取ろうとすると、脳の中にある扁桃体が反応し、拒否される恐怖を感じるという。これを彼は「独立の痛み」と読んでいる。
  • イノベーションに必要なのは「自由」ではなく「カネ」だ | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州は朝から雲が多めでした。朝晩はだいぶ冷え込みますね。 さて、少し前の記事ですが、アメリカテクノロジー面での優位に水を指すような分析がありましたので、その内容の要約を。 === アメリカが「イノベーション大国」って当? By イアモン・フィングルトン ●連邦議会は機能していないし、失業率は高すぎだし、アメリカのインフラは崩壊しつつある。それでも政治的に様々な見解を持つアメリカ人の全員が同意することが一つあるとすれば、それは「アメリカはハイテク分野で世界をリードしており、今後もこの状態が続く」という意見だ。 ●たしかにこれはアメリカ人にとって自慢でもあり、便利なアイディアだ。このシナリオによれば、中国はそれほど創造的ではないため、アメリカを追い抜けないことになる。イノベーションには民主制度が必要なのだが、中国は独裁体制だからだ。 ●たしかにアメリカは現代の世界を形作った多くのイノ

    イノベーションに必要なのは「自由」ではなく「カネ」だ | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2013/10/27
  • 人類の「暴力」の使用頻度は減少している? | 地政学を英国で学んだ

    今日のイギリス南部は一瞬小雪がちらついた曇り空だったのですが、なぜか昼間から一気に極寒になりました。 さて、かなり以前に要約した面白い記事を編集して再録します。 ピンカーによれば、われわれは「人類史上で最も平和な時代」に生きているのだとか。 ==== ●元アナーキストのカナダ人のスティーブン・ピンカー氏、彼は若かりし頃、両親に「警察はいらない、政府機関が逆に社会問題の元凶だ」と主張。ところが彼の住んでいた平和なモントリオールで、一九六九年一〇月一七日に暴動や放火や盗みや殺人が大量に発生。原因は警察や消防員をはじめとする公務員がストに入ったから。 ●これをきっかけに、ピンカー氏は人間の性質そのものに興味をいだき、まずは言語、そして次に進化心理学(evolutionary psychology)を提唱するようになった。 ●彼の主張は、人間の精神面での機能(感情、ものごとの決定判断、そして画像認

    人類の「暴力」の使用頻度は減少している? | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2013/03/26
    Sピンカーなら NHKブックスからいずれ・・・?
  • アメリカの世界観:その2 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまだ晴れておりますが、天気予報だと今夜から雨/雪だとか。 さて、クリストファー・レインの『幻想の平和』を参考にして、またアメリカの世界観について。 例のごとく第六章の重要なエッセンスの部分だけを出血大サービスで以下に要約としてまとめておきます。 もちろんもっと詳しく知りたいかたはぜひご購入のほどを! ==== ●リベラル派のイデオロギー(ウィルソン主義)では、国際的に経済がオープン(門戸開放)されている状態であることが国際政治において「自然」な状態であり、これが平和と安定をもたらすものだと示唆されている。 ●ところがこれは現実からはあまりにかけ離れている。なぜか。 ●「国際政治で経済的にオープンな状態」というのは、そもそもある覇権国が意識的に創設した場合にのみに発生するものだからだ。 ●オープンな経済に必要なのは以下の四つ。 ①地政学的動揺のない国際政治の状態 ②安定的な政

    アメリカの世界観:その2 | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2013/01/21
    ●「国際政治で経済的にオープンな状態」というのは、そもそもある覇権国が意識的に創設した場合にのみに発生するものだからだ。
  • 歯止め効果 | 地政学を英国で学んだ

    さて、今日は私が翻訳したの原著者であるウォルトのブログから興味深い一節があったのでご紹介。 === アメリカの核弾頭をヨーロッパから排除する秋 ●合理的な政策決定をしようとする時に大きな障害となるものの内の一つとして挙げられるのが「歯止め効果」(ratchet effect)というものだ。 ●これは、政府のような大きな組織にある政策が採用されると、その政策自身が生命を持つかのように拡大していって歯止めが効かなくなり、変化にたいする障害物になるという傾向を示したものだ。 ●たとえばわれわれは、オサマ・ビンラディンが死んだ数十年たった後でも空港のセキュリティーチェックが厳しいまま行くであろうことが容易に予測できる。 ●いま行われている空港のセキュリティーチェック は、シンプルなコスト計算だと全く「ワリ」に合わないことは、誰にでもわかる。 ●でも今のセキュリティーチェックの体制を緩めようという

    歯止め効果 | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2012/04/25
    ”ビンラディン死後数十年たっても空港のセキュリティチェックが厳しいままであろうと予測できる。今の空港のセキュリティチェックはコスト計算だと全くワリに合わない”→ 医療安全のコストベネフィットと
  • 無人機と民主制度 | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部はまたまたよく晴れました。気温は相変わらず真冬ですが、昼間はなんとなくしのげる感じが。 さて、久しぶりに記事の要約を。私が関心を持っているテクノロジー戦争の変化についての興味深い記事を。 ==== 民主制度に攻撃する無人機 by ピーター・シンガー ●民主制国家では、歴史的に戦争と国民の間に深い絆があった。 ●ところがアメリカの最近のテクノロジーの変化のおかげで、この絆に大々的な変化が起こっている。 ●10年前にはロボットが戦争を戦うというのはハリウッド映画に出てくる単なるファンタジーだったが、いまはそれが現実になっている。 ●現在の米軍は、無人機を7000機もっており、地上には12000機の軍事ロボットが活躍している。 ●去年の2011年には、このようなロボットが6カ国で攻撃を行っているのだ。 ●われわれはもう宣戦布告をしていない。最後に議会がこれを行ったのは一九四二年で

    無人機と民主制度 | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2012/02/28
    興味深い 戦争のコスト
  • 原発事故と民主制度における「コントロール」の感覚 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州はまたしてもよく晴れまして、気温もなんとなく春らしくなってきました。そういえばそろそろ桃の花の季節です。 一昨日のエントリーですが、どうやらトピックのチョイスのせいでいつもの数倍のコメントを頂いたわけですが、一部感情的なものをのぞけば、みなさんどうやら冷静に読んでくれたようで何よりです。 何度も言うようですが、私があのエントリーで言いたかったのは決して「原発肯定論」ではありません。むしろ私にとって関心があったのは、人間の感じる「恐怖感」と「コントロールの感覚」の間にどのような関係があるのか、ということです。 そういう意味では、「原発は危険かどうか」という話ではなく、人間の心理のメカニズムをテーマにして色々と考えてみたかったのです。そしてそこで私が出した結論が、 「コントロールできていると感じれるかどうか」が人間に大きな感覚の差を生み出す というものでした。 さて、今日はそこから話

    原発事故と民主制度における「コントロール」の感覚 | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2011/03/31
    http://d.hatena.ne.jp/dongfang99/20100710/ ”民主主義とは、あくまで近代国家が政治的な合意と正当性を調達するための理念および制度であって、そもそも正しい政策を導くためのものではない”
  • 原発事故とコントロール(の感覚)の問題 | 地政学を英国で学んだ

    今日の甲州はよく晴れましたが、まだまだ朝晩はかなり冷え込みます。格的な春の到来が待たれるところです。 さて、深刻さを増す福島の原発事故ですが、これについて最近考えていることをここで少し。 まずこれを書く前にここでお断りしておかなければならないのは、私は別に原発の推進派でも反対派でもなく、あくまでも今回の原発事故の及ぼす影響に憂慮している一国民だということです。 しかしそうは言ってもとにかく気になっている疑問が、なぜここまで原発というものが怖がられるのか、という問題。 私がなぜこんなことを考えたのかというと、CNNの(元オフェンシブ・リアリストの)ザカリアの番組のブログの記事の中に、「過去数十年間にわたる原発の事故による死者というのは、他のエネルギー関連の死者数よりも遙かに少ない」ということが書かれていたからです。 たとえば石炭だと中国や最近のニュージーランドでの炭鉱の事故で大量の死者を出

    原発事故とコントロール(の感覚)の問題 | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2011/03/31
    原子力発電より多数の死者の出ているはずの化石燃料発電や自動車と、人々のスタンスが違うのはなぜか問題
  • 地政学を英国で学ぶ : 民主制は「専制的」である:その1

    今日のイギリス南部は午後からすっきり晴れましたが、気温はやや低めです。週末にかけてかなり暑くなるという予報ですが。 昨日のことですが、BBCとITVの夜のニュース番組を見ておりましたら、最近の欧州におけるミサイル防衛システムの設置問題に関してアメリカロシアの仲が悪くなっているという報道がありました。 ここで笑ったのはライス国務長官が、「ミサイル防衛システムがソヴィエトに対する脅威になるという考えは馬鹿らしいですわ」みたいなことを取材陣の質問に対して答えていたシーン。 「おいおい、ソヴィエトっていつのことだよ!」と私はすかさず突っ込んでしましました(笑 彼女はまさにその「ソヴィエト」の戦略研究で有名になった元学者でありまして、たしかに彼女のソ連の大戦略に関する論文を私も二つほど読んだことがあります。彼女も学者としては相当のレベルに言っていたことがよくわかります。 その他にもブッシュがホワイ

  • 自分を尺度に入れることの大切さ | 地政学を英国で学んだ

    今日の東京は朝から曇りがちだったのですが、昼過ぎから気温が上がって完全に早春のような勢いでした。夜の風の冷たさにはビックリしましたが。 さて、昨日のエントリーについて、補足のような形で一言だけ。 昨日のエントリーで私が言いたかったことを私なり(?)に要約してみると、どうやらそれは「日の国家戦略などを論じている識者たちは、日も実は大きなパワーを持つプレイヤーである事実を忘れがちだ」ということになりそうです。 また、それと同時に感じていたのは、「分析をする人は、その分析結果によってその人の考え方をさらけ出してしまっている」ということです。この点についてはおわかりいただけるでしょうか? これは私がアメリカ政治雑誌やメディアで行われていた識者たちの言論を必死で追いかけていた時から常日頃感じていたことなんですが、たとえばアメリカ大統領などが一つの政策をメディアで発表しても、それについての解釈に

    自分を尺度に入れることの大切さ | 地政学を英国で学んだ
    maturi
    maturi 2011/02/22
    "「分析をする人は、その分析結果によってその人の考え方をさらけ出してしまっている」""問題なのは分析する人物は往々にして「自分は客観的な存在である」という誤った前提からものごとを分析してしまう傾向が"
  • 地政学を英国で学ぶ : 首切り戦略:その2

    ↑新刊:戦略の格言↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はまたスッキリとした快晴の一日。しかし気温はぐっと下がって、日の明るさとは反対にけっこう涼しい。 長崎やアメリカで銃撃事件が起こって大ニュースになっておりますが(ヴァージニア工科大学には批判地政学の有名な学者がおりますが)、そんな中、私は昨日、毎月恒例のロンドンで行われる日人ビジネスマンを中心とした勉強会に参加してきました。 今回の発表者は日の某大物政治家の娘さんで、彼女は政治家の家族とはどういう家族なのかをくわしく教えてくれました。しかし実感したのは「政治家の家族は大変なんだなぁ」ということ。結局は一般人が一番幸せではないか、ということです さて、「首切り戦略」についてまた少し。 この戦略、たしかにテクノロジーだ大好きなアメリカで受け入れられやすいものですが、その源流はイギリスが第一世界大戦の直後に、植民地防衛

    maturi
    maturi 2010/08/09
     トルメキア軍の風の谷侵攻@映画版ナウシカ
  • アバターの「政治」 | 地政学を英国で学んだ

    今日のイギリス南部はまたまた曇っておりますが、さすがに雪はそろそろ溶けてきました。あいかわらず寒さは続いておりますが。 日でも公開されている3D映画の「アバター」ですが、NYタイムズの保守派コラムニスト、デヴィッド・ブルックスが面白い指摘をしておりましたのでその紹介を。 これには「映画」と「人種問題」、それに「アメリカの帝国主義」という興味深いテーマが含まれております。 ================= The Messiah Complex By DAVID BROOKS これから映画アバター」を見ようとしている方々は、脚の中で起こる大きな流れは知っておくべきであろう。 どの時代にもある種の伝説がつくりだされるものだが、現代では「白人の救済者」という伝説がつくられているようだ。 これは、若い冒険家が未開の大自然の中にスリルと宝を求めて入って行くという、よくある話である。しかしこの

    アバターの「政治」 | 地政学を英国で学んだ
  • 1