■ 「The Martian (火星の人)」は原作つき映画のお手本だ (例によって邦題の原作レイプっぷりについては何も書く気になれないので原題を使います。というか「火星の人」のなにがいけないのか……) 先に映画を観に行くつもりだったのに病気になってしまい、待てずに先に原作を読んだ上にいたく気に入って、主人公に感情移入しまくりな状態で実写映画を観に行く……という、典型的な「腹を立てて帰ってくる」パターンですねこれは!(笑) ……と思っていたのにぜんぜんそんなことなくて、大満足でしたよ。いやー、いい映画だこれは。というか、小説を映画化するにあたってのお手本のような作品だった。映像化ってこういうことを言うんだよなぁ。 もちろん、文庫本で上下巻になるような長い話を、長尺とはいえ2.5時間以下に収めるにあたって、削られたシーンは数知れず。とくに終盤は原作の設定を大幅に曲げてまでエピーソードをかなり大