アンガス・マディソンAngus Maddisonの「世界経済」(*)から日本と世界主要国の平均寿命の歴史的推移を見た図を掲げる。 *The World Economy: A Millennial Perspective/ Historical Statistics (Development Centre Studies) 結論的には、近代以前の世界の平均寿命は20歳代。産業革命時代の欧米や江戸時代の日本は30歳代。遅れていた日本は1950年以降に一気に欧米を抜き去る。 最も古い時代の推計としてはローマ時代のエジプト33-258年の推計値が24歳とされる。1000年頃の世界の平均寿命も多分24歳ぐらいだったとされる(マディソン同資料)。14~15世紀のイングランドが24歳、18世紀のフランスが25歳とヨーロッパ中世もこれとほとんど変わらない水準である。 1820年になってもインドでは古代エジ
小宮山洋子厚生労働相が、たばこの増税を示唆する発言をしました。たばこ増税については議論があってよいと思いますが、それとは別に、喫煙の害について過小評価する人もいることが気になります。 喫煙が肺がんの原因の一つ、しかもかなり大きな要因であることは疑いようのない事実ですが、どうしてもこの事実を認められない人もいるようです。タバコ有害説を否定するためにいろいろな理屈が持ち出されますが、その中の一つである、「日本人の喫煙率は下がり続けているが、肺がんは増えている。喫煙が肺がんの原因だとしたら、この事実は説明できない」という主張について検討してみましょう。 JTのウェブサイトの「喫煙と健康」というページでは以下のような主張がなされていました。 わが国における男女別の肺がん死亡率と喫煙者率の推移をみると、最近40年間で男性喫煙者率は明らかに低下し、女性喫煙者率はほぼ横ばいであるのに対し、死亡率は男女と
9月1日、2001年の同時多発攻撃で倒壊した世界貿易センタービルで救助にあたった男性消防士は、がんにかかるリスクが他の消防士よりも19%高いことが、明らかになった。2001年9月撮影。資料写真(2011年 ロイター) [シカゴ 1日 ロイター] 2001年9月11日の同時多発攻撃で倒壊した米ニューヨーク市の世界貿易センター(WTC)ビルで救助にあたった男性消防士は、がんにかかるリスクが他の消防士よりも19%高いことが、医学誌ランセットに発表された研究で1日、明らかになった。 これは、約10年前に起きた同時多発攻撃で救助活動を行った消防士全員のがん罹患(りかん)率を調べた初めての研究で、この中には約1万人の男性消防士が含まれている。調査では、9・11後の最初の7年間にがんを発症した例を調べた。 消防士らは当時、崩壊したWTCのがれきに囲まれ粉じんが舞う中、救助作業を行い、多環式芳香族炭化水素
もしも産科医師が自らの誤った解釈や手技が原因で、本来守るべき母子の健康を損なってきた事を指摘されたとすれば、それを素直に受け入れる事が出来るのでしょうか。 それが、人の死と直結するような事であれば、認める事は簡単な事ではありません。どらねこであれば、真っ正面から受け止める事ができず、現実逃避や無理筋な反駁を行ってしまうかも知れません。多くの人にとって、取り返しのつかないような過ちを受け止めることは大変に困難な事であると思います。これは代替医療や根拠のない健康法に嵌ってしまった人が後戻りできない理由の一つであると思っております。ハンガリー出身の医師ゼンメルワイスはそんな罪の意識と闘い、過ちを償うためにその人生を捧げました。 この物語を書くにあたっては、南和嘉男著 医師ゼンメルワイスの悲劇 講談社刊(絶版)を大きく参考にさせていただいております。その他、トールワイド著 塩月正雄訳 外科の夜明け
(元)嫁がHIVになりまして(浮気で) 嫁に浮気され、HIVになって帰ってきましたが このたび「夫の務めを果たしていない」とのことで 破門されてしまいました。そんな哀れな元夫、家を追い出され、元嫁は新居で一人暮らし。現在、一人暮らしで、これからどうしようか人生を模索中です。 ※くどいようですが、マイタケとその記事には 一切責任はありませんし、批判を一切していません。 (誤解しないでください、お願いします) <前回の続き> 臓器移植とか、脳死の話もそうですが 例えば、「脳死の人から臓器を・・・」という意見に関しても 立場が違えば、おそらく意見が 変わるものかもしれません。 マイタケの件では、立場が変わると、意見や行動が 全く変わってしまうことを思い知らされました。 (あくまで、自分の例ですが) 他にも私は、いろいろ調べました。 例えば、お茶とか、そういったもの全部です。 「・・・が治る!!!
(元)嫁がHIVになりまして(浮気で) 嫁に浮気され、HIVになって帰ってきましたが このたび「夫の務めを果たしていない」とのことで 破門されてしまいました。そんな哀れな元夫、家を追い出され、元嫁は新居で一人暮らし。現在、一人暮らしで、これからどうしようか人生を模索中です。 マイタケに踊らされた・・・・というタイトルの日記がありましたが これについて、もっと詳しく書いてみたいと思います。 嫁が私に感染を告白してくれた日から 私は、いろいろな文献や サイトにアクセスして、HIVのことを 調べていました。 それで、ある記事を見つけました。 簡単に言うと、「マイタケがHIVを治した」というような 内容でした。 もちろん、それはそれで、本当かもしれないので 批判する気は一切ありません。 私はわらにもすがる気持ちで マイタケ関連のサプリを大量に購入し 夜ご飯は、すべてマイタケ関連の ものにしました。
「フクシマ」が国際的に通用する固有名詞になって久しい。いまだ被害の全貌すら明らかになっていない東日本大震災。中でも東京電力福島第一原子力発電所事故は将来に向け深刻の度合いを深めている。 虎の門病院は3月29日、記者会見で「原発作業員のための自己末梢血幹細胞の事前採取・凍結保存」の体制を整えたと発表した。前日には国立がん研究センターも会見で同様の発表をしている。福島の終息のため、原発作業員が文字通り身命を賭して励んでいる。難局への医療界からの迅速で的確な提案だった。 虎の門病院血液内科部長・谷口修一氏は4月15日、医学専門誌『ランセット』で「谷口プロジェクト」について発表。国内外のメディアが追随した。5月初旬にはインターネットを通じ、作業員や家族への分かりやすい呼び掛けも試みている。 横やりを入れた日本学術会議 ところが、4月25日、風向きを変える事態が生じる。日本の科学者の代表機関ら
2010年09月30日 進行肺がんに対する早期の緩和ケアで、生活の質と生存期間が改善。 転移のある非小細胞肺がん患者151人を、早期の緩和ケアと通常のがん治療の双方を行う群(74人)と、通常のがん治療のみを行う群(71人)にランダムに分けたところ、早期の緩和ケア群のほうが12週後の生活の質が高くてうつの割合が低く、生存期間も長かった。論文はNew England Journal of Medicine 2010年8月19日号に掲載された。 初期のがん治療として、両群の患者の半数弱が抗がん剤治療を受け、35%が放射線治療を受けた。早期の緩和ケアに割り付けられた群は、研究への参加から3週間以内に緩和ケアチームを受診し、その後は月1回以上受診した。緩和ケアの重点として、身体的・心理的症状の評価、治療目標の設定、治療方針についての意思決定のサポートなどを行なった。 その結果、12週後の生活の質
九州大生体防御医学研究所の鈴木聡教授(ゲノム腫瘍学)らの研究グループが、がんの進行を左右するメカニズムに「PICT1」というたんぱく質が関わっていることを突き止めた。 生存率を高める新薬の開発につながる可能性があり、1日、米科学誌電子版に発表する。 研究では、細胞核の核小体の中に、PICT1が存在することを発見。正常な細胞の場合、PICT1は「リボゾームたんぱく質」と結合しているが、PICT1を消失させると、リボゾームたんぱく質が核小体から出て、がん細胞の増殖を抑制する「p53」と結合し、p53の働きを活性化させることがわかった。 また、がん患者のPICT1と生存率の関係も調査。食道がんでは、PICT1が少ない患者の5年後の生存率が1・7倍になり、大腸がんでも1・3倍になることが確認された。
宮崎がん患者共同勉強会準公式ページです。がん治療の盲点、信頼できる治療法の選び方、現代医学と民間療法のバランスの取り方などを解説します。 ただし民間療法よりまず標準がん治療を優先すべきという立場です。 -------ここから引用-------p.211 現実的対処法に話を戻すと、ありがちな問題の一つに、担当医の無理解や横暴があります。患者・家族が抗がん剤を止めたいと思っても,医者が許してくれないので困っている,と言うのが典型です。(中略) そこで病院を代えることを考えましょう(中略) 代えることがかなわぬ場合、最後の手段は演技です。理屈を言えば角が立つというように,医者は患者・家族から「抗がん剤は効かないそうですね」と事実や理屈を指摘されるのがしゃくに障る。しかし,情に訴えかけられるのはオッケーです。 まず大げさに「点滴は苦しい」「気分が悪い」等々訴えながら「止めたい」と言う。そうすると医
要約: アフリカの伝統医療局は、魔術が効果がない気休めだと知りつつ、それが有害なことだけはしないように監視していた。ところが日本の長妻厚生大臣は、効果がないこと実証済みのホメオパシーを医療費削減のために検討するんだって。厚生大臣のくせにインチキにはまって、見ているほうが恥ずかしい。 かつて訪れたアフリカ某国の厚生省にあたるところには、ふつうの医療を司る各種部署に加えて、伝統医療部というのがあった。伝統的な部族の呪術師たちを監督する部署だそうな。「なんだい、呪文の統一規格でも作ってるのか」とからかったら、かれらは憮然とした顔をして「おれたちだって呪術なんか効かないのは知ってるけど、でも医療が発達してないところでは気休めでも重要なんだ。そしてときどき、プラスチックを粉にして飲むとエイズが治るとか、有害な教えを連中が広めたりする。それを把握して指導しないといけないんだよ」と説明してくれた。ぼくは
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