小宮山洋子厚生労働相が、たばこの増税を示唆する発言をしました。たばこ増税については議論があってよいと思いますが、それとは別に、喫煙の害について過小評価する人もいることが気になります。 喫煙が肺がんの原因の一つ、しかもかなり大きな要因であることは疑いようのない事実ですが、どうしてもこの事実を認められない人もいるようです。タバコ有害説を否定するためにいろいろな理屈が持ち出されますが、その中の一つである、「日本人の喫煙率は下がり続けているが、肺がんは増えている。喫煙が肺がんの原因だとしたら、この事実は説明できない」という主張について検討してみましょう。 JTのウェブサイトの「喫煙と健康」というページでは以下のような主張がなされていました。 わが国における男女別の肺がん死亡率と喫煙者率の推移をみると、最近40年間で男性喫煙者率は明らかに低下し、女性喫煙者率はほぼ横ばいであるのに対し、死亡率は男女と
宮崎がん患者共同勉強会準公式ページです。がん治療の盲点、信頼できる治療法の選び方、現代医学と民間療法のバランスの取り方などを解説します。 ただし民間療法よりまず標準がん治療を優先すべきという立場です。 -------ここから引用-------p.211 現実的対処法に話を戻すと、ありがちな問題の一つに、担当医の無理解や横暴があります。患者・家族が抗がん剤を止めたいと思っても,医者が許してくれないので困っている,と言うのが典型です。(中略) そこで病院を代えることを考えましょう(中略) 代えることがかなわぬ場合、最後の手段は演技です。理屈を言えば角が立つというように,医者は患者・家族から「抗がん剤は効かないそうですね」と事実や理屈を指摘されるのがしゃくに障る。しかし,情に訴えかけられるのはオッケーです。 まず大げさに「点滴は苦しい」「気分が悪い」等々訴えながら「止めたい」と言う。そうすると医
日本では「美容整形」系で扱われる情報が多い、男性性器の包皮切除ですが、HIV感染予防策としてWHOが推奨をしています(全世界に対してではありません)。 昔々1990年代はじめ、この話をきいたときは、「きわもの」的印象がありました。 しかし、University of WashingtonのHIV/STDコースに参加したときに、ジョンホプのQuinn先生のLakai Studyの話をたんまりきいて、もしかして・・・と思うようになりました。 HIV流行地域と包皮切除の関連性を最初に見出したひとはすごいな!と思ったわけです。地図をまじまじとみてしまいます。 各国データの取り方がちがいますが、並べてみると関連性もありそうで、ということで大規模前向き調査がおこなわれるようになりました。 しかし、感染予防効果が確認されているのは、リソースの限られた地域で、女性から男性への感染予防です。 女性がたくさん
<2009/10/16 「2.中級編」に追記しました> 私がマクロビオティックという名前をはじめて聞いたのは3~4年前のこと。雑談の中で知り合いの口からトツゼン出てきました。 「マクロビオティック・・・カイロプラクティックの親戚?」 「ティックしか合うてへんやん」 「じゃあザバダックの親戚?」 「クしか合うてへんやん」 ○○セラピーとか、××ティックとか、新しい「癒し」が雨後の筍のように登場している中、特に興味もなかったのですが、ちょっと調べてみると「陰陽」だの「身土不二」だの、ひと目見ただけで生暖かい気持ちになる、怪しげなキーワードが満載。 思想の偏った、マイナーな健康法のひとつなのだろう、くらいに受け取りました。 ところがところが。 一度認知してみると、生活の中でやたらめったらこのキーワードが目につきます。今まで空気のようにスルーしていただけで、とっくの昔にメジャーになってたみたい。
HIV感染症の薬じゃなくてクスリ(“ドラッグ”)の話です。 「エイズ予防指針、検査・相談体制を強化へ- 厚科審作業班」CBニュース 7月8日 エイズと性感染症の国の「予防指針」は5年ごとに見直しがあります。 Evidenceに基づいて話し合われるはずですが、感染症で重要な疫学関連のデータが不足しています。 発生動向調査では、新規患者の9割が男性で、うち同性間性交での感染が多い(つまり、「誰でも感染しますっ!」というようなアプローチはまちがっている) 都会と他の地域では発症してわかる“いきなりエイズ”症例の多さ、感染パターンが違う(つまり、都会で考えるやり方を全国的にやれというのは大間違い) ということは今までにも言われていることです。 (その検証のためには受け身サーベイの動向調査ではなく、積極的な疫学調査をデザインして行う必要があります。例「本当に女性には感染拡大していないのか?」) 保健
~よっしぃの独り言 医者として10年程仕事をしてきました。 医療関係者と一般の方々の間に大きな隔たりがある事も実感しました。 これは、お互いにとって不幸なことです。 このすきまに橋を架けれたらと思いブログを始めました。 『若者よ、新型インフルエンザに大いにかかれ』 21世紀型医療は「自分で治す」~手を洗うな、マスクはするな、キスをしよう http://s02.megalodon.jp/2009-1104-2145-35/jbpress.ismedia.jp/articles/-/1989 耳を疑う主張ですね。 しかも、ワクチンが無駄だとのこと。 でも、医療関係者でなければ信じてしまう可能性は十分にありますよね。 しかも、新潟大学の教授なんですから。 実は、がんの世界でも有名な先生です。 それで、私も知っているんですけど。 『現代医療はがん患者を助けられる
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