米IBMは米国時間2010年2月8日、サーバー向け新型8コア・プロセサ「POWER7」と、同プロセサを搭載した新型サーバー「IBM Power 780」「同770」「同755」「同750 Express」を発表した。POWER7搭載サーバーは2月中旬より順次出荷を開始する。 POWER7は8個の演算コアを搭載し1コア当たり4つのスレッドを実行できるため、1チップで同時に32個のスレッドを処理できる。既存デュアルコア・プロセサの「POWER6」に比べ、1チップ当たりのスレッド数が8倍に増えた(関連記事:IBM,新型デュアルコア・プロセサ「POWER6」と対応サーバー「System p 570」を発売)。要求される処理負荷に応じてスレッドの処理方法を動的に調整する機能「Intelligent Threads」や、メモリー容量を物理メモリー・サイズの最大2倍まで仮想的に増やす圧縮機能「Activ
Sunの買収を発表したOracleが先週、新聞広告を通じてSPARC/Solarisへの投資強化とともに、宿敵IBMへの「宣戦布告」のメッセージを発信した。その背景を探ってみたい。 懸念されるSPARC/Solarisシステムの顧客離れ 「われわれは勝利を目指して進む。IBMよ、ハードウェア事業で戦うことを楽しみにしている」 Oracleが先週、新聞広告を通じてラリー・エリソンCEOの記名入りでこんなメッセージを発信した。まさに宿敵IBMに真っ向から「宣戦布告」した格好だ。 もっとも広告内容の柱は、Oracleが今年4月に買収を発表したSun Microsystemsの顧客に向けたメッセージである。 そこには、Sunの主力プラットフォームであるSPARC/Solarisの開発に、これまでSunが行ってきた以上の資金を投入するとともに、Oracleのソフトウェアを組み込むことでSunのハード
IBMの半導体連合、28nmチップ製品は2010年後半と発表:Intelの32nmは2009年後半の予定 米IBMが率いる次世代半導体技術開発アライアンスは4月16日、現在開発中の28ナノメートル(nm)チップを搭載した製品が、2010年後半には登場すると発表した。同アライアンスは、High-k(高誘電率)/メタルゲート(HKMG)素材を用いた28ナノメートル(nm)の省電力半導体技術を共同開発している。28nmプラットフォームはHKMG素材により、次世代のモバイル製品に高い処理速度とより長いバッテリー駆動時間を提供できるという。 このアライアンスにはIBMのほか、Chartered Semiconductor、Infineon、Samsung、STMicroelectronics、AMDから分社化したGLOBALFOUNDRIESが参加し、32nmプロセスの開発も行っている。 28nm技
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クラウドコンピューティング分野はまだ初期の段階かもしれないが、早くも戦いが勃発している。 複数のウェブサービスプロバイダからなるグループ(報道によるとIBMも含まれるという)は米国時間3月30日、オープンなクラウドコンピューティングに向けて多くの原則を定めた「マニフェスト」を公開する予定だ。ただし、この分野における最大手企業2社は、署名しないことを明言している。 Microsoftは3月26日、ブログへの投稿でその趣意を表明し、一方Amazon.comも3月27日、文書には署名しないことを明らかにした。 Amazonは声明の中で、次のように述べている。「当社は、標準や慣行に関する他の構想と同様に、今回の文書も検討するつもりだ。ウェブサービスにおいては、長年にわたりオープン性や標準に関する構想が話し合われてきた。われわれは、クラウドコンピューティング空間において標準が進化し続けるだろうと確信
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 先週、IBMがSunと買収に関する交渉を行っていることが報じられた。IT業界での大型買収はもはや珍しいことではないし、Sunの業績不振を考えれば、その規模が非常に大きいものであるとはいえ、買収提案が行われることに不思議はない。しかし、IBMがSunを買収するというストーリーは、どうもしっくり来ない。 業界構造の変化 市場シェアの観点でこの買収でどのような影響を与えるかについては、ITProで分析が行われている。記事によると、IBMとSunの売上を合計しても、EDSを昨年買収したHPには僅差で及ばない。しかし、サーバー市場のシェアでは、IBMとSunの合計が42%となり、29.5%のHPを大きく突き放す。業界の構図を大きく塗り替えるという
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「米IBMと米サン・マイクロシステムズが買収交渉に入った」と報じたのは、2009年3月18日未明(米国時間)のこと(既報:IBMがサンと買収交渉、米紙が報道)。IBM、サンともコメントは差し控えており、交渉の先行きは見えない。発信元のWSJ紙は交渉がまとまった場合、今週中にも正式に発表があると述べる。IBMによるサン買収が実現した場合に、IT業界の勢力図がどう変化するのかシミュレートしよう。 まずは売上高である。2008年度にIT企業として最も売り上げが大きかったのは、米ヒューレット・パッカード(HP)。HPは2008年8月、大手ITサービス企業のEDSを139億ドルで買収しており、サービスの売上高を大きく伸ばした。IBMとサンの2008年度売上高を合算しても、HPには届かない(表1)。もっともHPは、パソコンやプリンタ、デジタルカメラといった一
米IBMが米サン・マイクロシステムズ買収に動き出したとの報道が米国であった。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙が2009年3月18日(米国時間)に「関係者の話」として報じた。IBMが65億ドルでの買収を持ちかけているとしている。実現すれば、EDS買収などで激しく追い上げる米ヒューレット・パッカードをIBMは突き放せる。両社の日本法人は日経コンピュータの問い合わせに対して「ノーコメント」としている。 65億ドルという買収額は3月17日の終値ベースでのサンの株式時価総額(18日時点で37億ドル)の2倍に相当する。WSJ紙によると、交渉がまとまった場合、今週中にも正式に発表されるという。 サンはUNIXサーバー最大手。最近はJavaを中心とするソフトウエア事業にも力を入れている。ただ、ネットバブルが崩壊してから業績は長期にわたって低迷。特に昨年秋のリーマンショック以降、主要顧客である米
米IBMは米国時間2009年2月11日,米Amazon.comの子会社である米Amazon Web Services(AWS)とIBM製ソフトウエアの提供について提携したと発表した。提携により,AWSのホスティング・サービス「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」を通じて,従量課金(pay-as-you-go)モデルでIBM製品の開発インスタンスおよび製品インスタンスにアクセス可能となる。 Amazon EC2環境で利用可能となるのは,IBMのデータベースの「DB2」「Informix Dynamic Server」や,企業ポータル構築ソフトウエアの「WebSphere Portal」,コンテンツ管理の「Lotus Web Content Management」,マッシュアップ製品の「WebSphere sMash」,情報統合製品「WebSphe
IBMが欧州のメインフレーム市場でその地位を濫用してきたと主張する申し立てが、現地時間1月20日に欧州委員会へ提出された。 米国に本拠を置く小規模なメインフレームサプライヤー、T3 Technologiesが出した声明によると、同社はこの申し立てで、IBMには「メインフレーム業界においてその独占的な力を濫用してきた歴史がある」と主張しているという。 IBMは、「同社OSの販売を同社メインフレームハードウェアに結びつけ、競合するメインフレームハードウェア製品の販売を妨げる」など、さまざまな反競争的行為に従事していると非難されている。IBMはさらに、「特許のライセンス供与と特定の知的財産を保留し、メインフレームの顧客に損害を与えている」と非難されている。 T3は声明の中で、同社はかつてIBMのメインフレームを販売していたが、後にAmdahl(現在は富士通の傘下)が最初に開発したメインフレーム「
IBMは米国時間11月18日、Transitiveを買収する計画を発表した。Transitiveの技術は、AppleのIntel製チップへの移行を容易にするエミュレーションレイヤに利用されていることで最もよく知られている。 Transitiveは、Appleの「Rosetta」ソフトウェア開発に貢献したほか、Silicon Graphics(SGI)の「MIPS」から「Itanium」プロセッサへの移行や、IntelによるSun Microsystemsの顧客を呼び込む取り組みなど、ハイテク界のさまざまなアーキテクチャ移行を容易にしてきた。IBMもTransitiveの顧客で、x86プロセッサ搭載サーバで稼働するLinux向けに開発されたアプリケーションを「POWER」プロセッサ搭載サーバで実行可能にするため、Transitiveの技術を採用した。 IBMは声明の中で、Transitive
Heads on: Apple’s Vision Pro delivers a glimpse of the future
独ドレスデンで開催中のスーパーコンピュータの世界的な学会・展示会International Supercomputing Conference(ISC08)において、現地時間の2008年6月18日、稼働中のスパコンの性能を集計したTOP500の最新ランクが発表された(下表)。今回のランクで初めて性能1ペタFLOPSの壁を破った。 米エネルギー省の(DOE)国家核安全保障管理局(NNSA)が今年6月に導入した米IBMのブレードサーバーのシステムが1.026ペタFLOPS(1ペタは1000テラ)をマークした。コードネームで「Roadrunner」と呼ばれているシステムで、特徴は汎用の「x86」と独自の「Cell」、それぞれのプロセサを搭載したハイブリッド型であること。Cell側のシステムに浮動小数点演算など得意な処理を割り当てることで性能向上を図った。2位は前回07年11月の首位だった米DOE
4.4GHz動作のクアッドコアCPUを搭載――。オープン系サーバーではない。IBMが2月26日に全世界で一斉に出荷を始めた新型メインフレーム「IBM System z10」の宣伝文句だ。IBMに限らず、メインフレームがCPUの動作周波数を喧伝するのはきわめて異例。このことからも、z10がオープン系サーバーに真っ向から勝負を挑むことがわかる。 IBMはz10で、入出力(I/O)性能に比べて相対的に低かったCPUの性能を大幅に引き上げた。パイプラインの設計を変更するなどして、CPU当たりの処理性能は既存機種「System z9 EC」の1.5倍の920MIPSに高めた。搭載できる最大CPU数も54個から64個に増えたので、システム全体の処理性能は1.7倍になった。XMLなどの処理を高速化する専用プロセサも搭載した。米IBMでメインフレーム事業を統括するアン・アルトマン氏は「性能はIAサーバー1
IBMは米国時間5月22日、同社の「POWER6」プロセッサを初めて搭載した次世代UNIXサーバをリリースする予定だという。この計画に詳しい消息筋が述べている。 予定はだいぶ遅れたが、リリースの決定は朗報と言える。IBMは2004年に、2006年にはPOWER6プロセッサを出荷すると述べていた。 消息筋によると、2007年前半にリリースされるPOWER6ベースのミッドレンジサーバは1種類だけだが、後半になればさらに新製品が出てくると話している。 POWER6搭載サーバは、「POWER5+」搭載サーバより多くのチップを搭載することができる。搭載可能なチップ数は、POWER5+搭載サーバが32個、POWER6搭載サーバは64個となっている。 POWER6チップは、「POWER5」やより新しいPOWER5+チップと同様、2つのプロセッシングコアエンジンを備え、各コアがスレッドと呼ばれる命令シーケ
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