普通の座椅子に座っても、ちっとも姿勢が良くならないため、パソコンの前で、腰痛や肩凝りを抱えて悩んでいる人は多いようです。うちの神社の氏子のなかにも、座る姿勢が悪いことが原因で、体の不調を訴える人がかなりいて、手かざしで気のめぐりを良くしてもらおうと、たびたび耀姫を訪ねる人がいます。でも、座り方の習慣を変えなくては、しばらくするとまた同じことの繰り返しなんですよね。 そこで、今回は日本人の体にとって望ましい座り方と座具について、観察してみようと思います。 日本人は、唐の時代の中国や、明治維新以降ヨーロッパの椅子に座るライフスタイルに触れていながら、それを完全には受け入れませんでした。そのもっとも大きな理由は、体の筋肉のつき方が違うからでしょう。鋸などの道具を使うときにも、洋式は押すけど和式は引くように作られていて、筋肉の使い方がまるで違います。幕末の頃、西洋人と長時間面談しなくてはならなくな