現代人は、椅子の前に座って生活する時間が非常に長くなってきています。そのため、見過ごされがちな着座生活環境にも気を配る必要があると思います。市販されているバランスチェア達は、楽に正しい姿勢を長時間保って集中力を維持できるため、優れた学習椅子として一般に普及しています。でも、それだけでは、じつは足らないんですよね。人間の体は、長時間一定の姿勢を維持するように出来ていないので、どうしても歪みが生じることがあるようです。 じつは、人間が創造的な活動を行なうときには、集中力を発揮するよりも注意散漫でいるほうがよいことが分かっています。人間の集中力は、「不必要なノイズのような刺激を無意識のうちにカットする」能力、つまり「潜在抑制」(Latent Inhibition)力の測定によって、数値化して観察することも出来ます。ハーバード大学とトロント大学で2003年頃に行なわれた面白い実験によって、潜在抑制