――今でもメインのおカネの出し手は鈴木さんですか。 発展するということは、費用も増えるということ。ですから楽にはなっていません。でも、あるところまでいけば、費用の平準化というものができるはず。その段階に至れば、スポンサーが増え続けることによって個人の負担も減るかな、と思っていますが、まだまだです。 クラシック音楽は、西洋が生んだ最も面白い芸術 ――25歳以下の若者に対して格安のチケットを用意している点も大きな特徴です。 残念ながら今の若い子ってあまりクラシックを聴きに来ない。年齢確認が必要な特別なチケットを用意すると管理は大変になります。でも、買いやすい価格にすることで若い子に来てもらうことは重要だと思っています。 大体ヨーロッパでもクラシックは白髪ばかりが目立っている。だんだん触れる機会が少なくなってきたのが原因だと思います。日本もそうだけど、クラシック音楽を取り上げるようなテレビ番組が