2010年09月01日10:20 カテゴリ本経済 「失われた10年」に学ぶためのブックガイド ジャクソンホールのシンポジウムの議事録をみていると、「世界経済は日本のようになる」とか「失われた10年を回避せよ」とか、日本はすっかり世界のトップランナーになったようだ。今ごろ「デフレ脱却」なんちゃらと騒いでいる政治家や評論家は、10年ぐらい前にマクロ経済学者が議論して決着のついた問題を、それと知らないで蒸し返していることが多いので、日本の教訓を学ぶための本をまとめておこう。 そのころの論争をまとめたのが『失われた10年の真因は何か』(2003)である。その中心は、Hayashi-Prescottの有名な論文だ。これはRBCモデルなので、基本的にGDPギャップは存在しない。経済変動をすべてTFPの変化で説明する荒っぽいモデルで、当時は強い批判を浴びたが、日本の90年代の問題を動学マクロモデルで初め
大学入学や、就職などで、春から一人暮らしを始める男性はたくさんいらっしゃいます。初めて自炊をする人も多いでしょう。「うへーかったりー・・・」と思うことなかれ。自炊は、節約に非常に貢献してくれるので、お洒落や遊びを楽しむためにも必要です。そこで、今回は、初めて包丁を握る男性にも分かりやすく、重宝するレシピ本を紹介します。 この本さえあれば大丈夫 私がオススメするのは、オレンジページの「手間なしササっと早ごはん」です。 手間なしササっと早ごはん (ORANGE PAGE BOOKS)posted with ヨメレバ オレンジページ 2009-02-17 Amazon楽天ブックス7netブックオフ この本には、15分以内で完成できる料理しか載っていません。内容も肉おかず、魚介おかず、ご飯&麺メニューと男性好みのラインナップになっています。数としても75品目と、充実しています。 参照性の高さ なに
「東大教授が新入生にオススメする100冊」に、必ず登場する名著。 本書は、安直ビジネス書に群がり、カモにされているカモリーマン向けではない。週末にナナメ読んで、「なんとなく分かった気分になる」自己満足を目指していない。1問1問、エンピツとノートを準備して、101問すべてに取り組むべし。「解説書なんかいくら読んだって論理の力は鍛えられない。ただ、実技あるのみ」のとおだ。やれば、やった分だけ向上する。 大きく2部に分かれており、前半は、接続詞に注意して正確に議論を読み取り、その骨格をつかまえるトレーニング。そして後半は、演繹と推測の適切さを論証し、さらに論証を批判的にとらえる訓練をする。すべて、①練習問題→②自力で解く→③解説と答えあわせのくり返し。章末に、ちとムズめの問題が待ちかまえており、③の理解を確かめることができる。200ページたらずの薄手の本なのに、中はどろり濃厚で、「飛ばして」「ナ
代替医療のトリック 作者: サイモンシン,エツァートエルンスト,Simon Singh,Edzard Ernst,青木薫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2010/01メディア: 単行本購入: 38人 クリック: 1,000回この商品を含むブログ (109件) を見る ホメオパシー・鍼治療・カイロプラクティック・ハーブ療法などの代替医療の有効性について証拠に基づいて議論し、それらがはらんでいる問題を解説した本。 一言で言えば、本書は痒いところに手が届く本だ。逆に、代替医療の支持者からしてみれば、痛いところをついてくるとも言えるだろう。著者らは彼らがどのようなロジックを使っているのか良く研究しており、彼らの定番の詭弁や言い訳のかなりの部分は看破されているように思う。 とはいえ、悲観的かつ現実的な見方をすれば、代替医療の支持者の多くはこの手の本には手を伸ばさないかもしれない。そもそもこの本に
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