作家・三上晴子の活動を総合的に紹介する展覧会『Desire of Codes|欲望のコード』が、6月6日までYCAM山口情報芸術センターにて開催されている。 三上晴子は、情報技術と知覚との関係を時代の変化とともに克明に描き出し、私たちの身体やその存在について、独自の視点から作品を発表し続けるアーティスト。同展ではプログラム言語、遺伝子暗号、個人情報など、個人の趣味趣向さえもがコード化されていく現在の社会の様相をテーマに、滞在制作による大規模な新作インスタレーションと関連展示2作品を発表する。 データとして漂う人間の姿、欲望、そして現実にある肉体や知覚との境界、さらにそこに含まれる空虚な時間と空間をも表現した作品は、現代に生きる私たちの存在をも問い直し、情報化社会に向けた新たな視点をもたらすだろう。 三上晴子 新作インスタレーション展 『Desire of Codes|欲望のコード』 201