松本で信州うつ病治療フォーラムの講演会があった。 九州大学の神庭重信先生の講演でタイトルは「いわゆる「新型うつ病」とは何か?」 言い尽くされた感じのある「いわゆる新型うつ病」に関するよくある講演とは異なり、内容は文化心理学、社会心理学の知見を盛り込み話題は脱線しつつ多岐にわたった興味深いものだった。 印象に残ったところをピックアップ。 「 こころには世界共通の普遍的なmindと、文化に依存するmentalityがある。 集団主義や個人主義というのは後天的に獲得された形質。 民族、地域ごとに異なった、いわゆる文化的アフォーダンスにより我々の思考や行動は規定されている。 (ちなみに性差や発達特性の差異による個人因子にもアフォードされていると思う。) 日本は個人主義的になってきたところもあるとはいえ、As if 個人主義といった段階。 新型うつ病の人に対しては、ついつい皮肉な眼をむけてしまうが