★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 世界中の最新医学論文から、坪野吉孝氏(山形さくら町病院精神科・早稲田大学大学院客員教授)が、興味深いものをわかりやすくかみ砕いてお届けします。 喫煙は多くの臓器のがんのリスクを上げるが、乳がんについては議論が分かれている。たばこの煙には多数の発がん物質が含まれる半面、乳がんのリスクを上げる女性ホルモン「エストロゲン」を抑える作用も、喫煙にはあるからだ。 そんな中、喫煙により乳がんリスクの小さな上昇があるという論文が、内科学アーカイブスに1月掲載された。 研究対象になったのは、米国の女性看護師111,140人。30年間追跡し、8,772例の乳がんの発症を確認した。 その結果を喫煙の有無で調べたところ、喫煙者の乳がんリスクは、非喫煙者より1.06倍高かった。さらに ・ 1日の喫
★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 病気と付き合うためのワザの数々。患者歴の長いカフェオーナー、「のぶさん」こと鈴木信行さんが考えていきます。 ツイッターもフォローしてくださいね! 鈴木信行 「この病気により、私が一日に飲む水の量は17リットルぐらいです」 「のどのかわきは、まるで砂漠をさまよっているかのようです」 「この疾患であるかを確認する検査は、まるで拷問のようです」 先日、群馬大学医学部で、患者講師による授業が行われました。私も参加させていただいたので、今日はそれについて書かせていただきます。 今回の聴講生は医学部の大学5年生。まもなく臨床実習といって、実際に患者と接することになる学生です。 講義をするのは、難病や疾患で闘病経験がある「患者」。 学生は、患者である講師から、自らの経験を活かして、医療
の3つがよく使われる。 腹部肥満を表すウエスト周囲径などのほうが、全身肥満を表すBMIよりも、心臓病や脳卒中のリスクをより良く反映するという仮説がある。実際、日本のメタボ健診では、これまで使われていたBMIに代わって、腹囲にもとづくリスクの評価を行なっている。 これら3つの肥満度の指標と、心血管疾患(心筋梗塞などの心臓病と脳梗塞などの脳卒中)との関係の強さを比べた論文が、ランセット誌に3月掲載された。 17カ国の58件の追跡調査の個人別データを集めて分析した。対象者は221,934人(北米と欧州が91%、日本が4%)、発症した心血管疾患は14,297例にのぼった。 性別、年齢、喫煙状態の違いを考慮に入れた分析では、3つの肥満度の指標が偏差値換算で10だけ大きくなったときに心血管疾患を発症するリスクは、BMIが1.23倍、ウエスト周囲径が1.27倍、ウエスト・ヒップ比が1.25倍だった。つま
★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 病気と付き合うためのワザの数々。患者歴の長いカフェオーナー、「のぶさん」こと鈴木信行さんが考えていきます。 ツイッターもフォローしてくださいね! 今日の内容は、患者道場という立場ではなく、一市民としての意見の臨時号になります。 東日本大震災に考慮して、さまざまなイベントや催しが自粛や配慮という言葉を使い、中止されていますよね。 でも、そういうのってどうなんでしょう?電力不足などの事情があるのはわかります。もし、電力不足から中止するというのなら、そういう理由にすべきでしょう? それなら納得します。 しかし、電気を使わず、危険性が少ないのなら、開催しませんか? 工夫の仕方で、開催できるものもあるのでは? 夜ではなくて昼間にする、空調が必要な室内ではなく屋外にする、など。 自粛
★朝日新聞の医療サイト「アピタル」トップページへ ★このブログの全バックナンバーへ ★ほかのアピタルブログ一覧へ 世界中の最新医学論文から、坪野吉孝氏(山形さくら町病院精神科・早稲田大学大学院客員教授)が、興味深いものをわかりやすくかみ砕いてお届けします。 経済的格差が健康の格差につながることが指摘されているが、財産の少ない人ほど死亡率が高いという論文が、米国疫学雑誌に1月掲載された。 研究対象は1984~2005年に米国で7回行われた調査に参加した世帯主、またはその配偶者2万6615人。住宅などの不動産、自動車などの動産、預金や株式などの資産価値から、負債を差し引いて財産を計算した。 まず、財産がマイナスのグループとプラスのグループに分けた。マイナス群の平均負債額は7600ドルだった。プラス群をさらに5グループに分けた。この5グループの平均の財産は、少ない方から順に3700ドル、1万
岡本峰子(ジャーナリスト学校主任研究員)「いまの医療って、ちょっとおかしくないだろうか。もっと患者が自分らしく生きて、最期まで輝いて生き抜ける社会にしたいよね」―― がんや難病の患者、老いて体や心が弱った人たちを支える医師や看護師、行政職、ボランティアたちが5年前、そんな思いを持って集まった任意団体「30年後の医療の姿を考える会」は毎年2月に市民公開シンポジウムを催してきました。5回目となった今年のシンポジウムに参加しました。 「メディカルタウンの住まい方 最期までの家とケアと人と暮らし」 (プログラム) 基調講演をしたのは、一橋大学大学院の准教授、猪飼周平さん。新著「病院の世紀の理論」(2010, 有斐閣)が昨年、話題を呼びました。 猪飼さんは、20世紀は病院の世紀だった、といいます。治療技術が進むとともに、不健康な状態は医学的な治療で回復するもの、と考えられるようになった。この「健康観
CMでおなじみのラッパのマークの「正露丸」と聞くと、あのテーマ曲やあの独特のにおいを思い出した人も多いはず。 正露丸は、日露戦争開戦2年前の1902年に発売されたロングセラー商品です。海外旅行では必ず持って行くという長年のファンもいらっしゃるのではないでしょうか。 ただ、それだけではなく、これまでにミリオンセラー本「買ってはいけない」でその一つに挙げられたり、包装箱が酷似した他社の「正露丸」をめぐり裁判を起こして負けたりと目立ってきた商品です。特にインターネット上で、いろんな情報が出ているが、本当のところはどうなのか――。 製造、販売する大幸薬品(大阪府吹田市)。そこで大阪出身の記者が、12個の疑問をぶつけてきました。 実際のインタビューは、関西弁が飛び交う漫才のような取材でしたが、読みづらいので標準語で表記させて頂きます。なお、インタビューに答えて頂いたのは大幸薬品の森口展明・品質保証部
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く