福岡県で新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が始まり12日で1カ月。一部の繁華街では県の自粛要請を無視し、夜間営業と酒の提供を再開した店が目立ってきた。店が開けば、客もやって来る。若者が集う街として知られる福岡市・大名地区では少なくとも50店以上が営業し、あちこちに酔客の姿が。長引く自粛に危機感が薄れたのか。店も客もこらえきれなくなったのか。街を記者が歩いた。 「居酒屋どうです?。アルコールもいけますよ」 11日午後8時15分、大名地区を歩くと、紺の前掛けをした男女がカップルやスーツ姿のサラリーマンにしきりに声を掛けていた。居酒屋の呼び込みだ。試しに「どこか開いてますか」と尋ねた。「いま案内できるのは2軒っす。どこも混んでるんで早めに決めた方がいいっすよ」 大名地区は流行の洋服店や美容室が点在する一方、居酒屋やバーに加え、ダンスクラブ、ライブハウスもあり、若者の「夜遊びスポット」でもある。
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