大阪北部を震源とする地震で、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)では18日、屋上の貯水タンクが破損し、病棟が水浸しになった。停電して非常用電源が作動したが、一時的に電気の供給が不安定な状態になり、患者ら40人を救急車などで近くの病院に搬送した。重症患者が集まる大阪府内の中心的な病院で、終日混乱が続いた。 同センターは午後4時半ごろ、報道陣に対応した。地震によって屋上にあった貯水タンク2基のうち1基が破損。10階建ての病棟内に水が入り、下の階に向かって、水浸しになっていった。最大で水深3センチほどになったという。 停電も起きたため、非常用電源に切り替わった。だが、原因ははっきりしないものの、電源供給が不安定な状態が続いた。このため、透析患者や、人工呼吸器や補助人工心臓が必要な重症患者ら、優先度が高い順に、他の病院へ搬送を決めた。電源は午前11時10分ごろに復旧したが、安全確保のため、赤ち