僕は掃除や洗濯、整理整頓といったものが苦手だ。さらには事務仕事全般が苦手だ。年を重ねるごとにこの傾向は強まっている。 小遣い稼ぎでやっていたヤフオクをやめた理由もそれだ。お金が無くて困っていた学生時代は仕事と割りきってやっていた。しかし社会人になり、それなりの収入を手にしてから、一度も出品していない。 とにかく、荷物を送る作業が面倒でたまらなかった。慣れない梱包に、配送の手配。売れるのはありがたいが、配送やらなんやら周辺作業のことを考えると途端に億劫になってしまうのだ。 リサーチしてみると、こういう気持ちを持っている人は僕だけではないようだ。個人間取引だけでなく、小規模なECサイトのオーナーたちにとっても、梱包は地味で大変な作業と感じているようだ。 そんな問題点を見事ビジネスに生かしたeコマースアプリが、今回紹介する「Shyp」だ。梱包、集荷から配送会社選定まで全て受け持ってくれるため、利
海外に住む家族に仕送りを送金するとき、銀行の手数料が高いことに不満を持っている人は多いだろう。 2011年に設立された「TransferWise」は、そんな手数料の悩みに注目して、ユーザーの海外送金の手数料負担を大幅に引き下げた金融サービスを提供する海外送金サービスだ。 創業1年目の総取引額は1600万米ドル(約16億円)。創業者が元スカイプ社(現マイクロソフト社のスカイプ部門)の創業メンバーであったことから、「海外送金版スカイプ」と呼ばれ、既存の金融機関の事業モデルを変える新興勢力の一つとして注目されている。元スカイプ社員のひらめき TransferWiseを立ち上げたのは、エストニア出身のTaavet Hinrikus(以下、ヒンリンカス)氏。創業のきっかけは、彼がスカイプ社に勤務していたときにさかのぼる。 当時彼は、転勤先の英国から本国エストニアにいる家族へ仕送りをしていたが、毎回送
世の中には、「発明家」「研究者」「エンジニア」などの肩書きはなくても、発明の才がある人は意外と存在しているものだ。 しかしその人たちが才能を発揮して、自分の発明品をこの世に送り出すには「資金調達」「製造手段の確保」「法的権利の確認や取得」「販路の開拓」など、クリアしなければならない障害が山ほどあり、個人ではなかなか手に負えない。 2009年に米国でロンチされた「Quirky」はそんな障害を除去して、誰でも発明家として商品開発に参加できるようにした米国のECサイトだ。 このサイト独特の「ソーシャルな製品開発」プロセスによって、これまでに300を超える発明がこの世に送り出されている。Quirkyの製品開発プロセス 上は現在、Quirkyのサイトで販売されている商品のごく一部である。どの商品も一般のインターネットユーザーが提案したアイデアをもとにして出来上がったものだ。 Quirkyでは、毎週、
Amazonの登場以来、実店舗で営業する書店は売上が減少し、廃業に追い込まれる店も少なくないご時勢だが、昨年8月、「Singularity & Co.」はニューヨークのブルックリンで書店を開き、その後まもなくしてECサイトをオープンした。 実店舗とECサイトのどちらもSFとファンタジーの古本を揃えて販売しているが、それに加えて「過去のSF作品を未来に届ける」ことをミッションとして掲げている。 昨年4月、このミッションをクラウドファンディングサイトのKickstarterで訴え、希望額を超える5万2257ドル(約470万円)の開業資金を獲得することに成功し、晴れて開店となったのだ。 以下では、この小さな古書店の壮大かつ新しい試みを紹介する。ブルックリンで働く熱狂的SFファンが集まって創設 Singularity & Co.の創設者はCici James氏(上画像で右から2番目の女性)、Jam
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