国立大学法人長崎大学(以下、長崎大学)とキヤノンメディカルシステムズ株式会社(以下、キヤノンメディカル)が共同開発した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)遺伝子検査システム(以下、検査システム)について、長崎県と協力して県内での臨床研究を開始することになりました。 長崎大学感染症共同研究拠点/熱帯医学研究所の安田二朗教授、吉川禄助助教らのグループは、遺伝子増幅法である蛍光LAMP (Loop-Mediated Isothermal Amplification)法(*1)を用いた新型コロナウイルスの検出方法を開発し、検出感度、特異性及び迅速性等の基礎的な検証と感染者から採取された臨床検体を用いた検証を行いました。その結果、臨床検体に対して15コピー以上のウイルス遺伝子を約10分で検出できることを確認致しました。また、SARSの病原体であるSARS-CoVは検出せず、高い検出特異性をもつ