[参院選FactCheck] 検証 消費税(1) “増収の一部しか社会保障に使わず、7年で4兆円削減”は事実か? 今回の参院選では、8%から10%への消費増税の是非が一大争点となっている。政府与党(自民・公明)は増税の方針を決めているが、野党は増税の反対・凍結を主張している。 中でも、れいわ新選組の山本太郎代表(比例代表で立候補)が増税反対にとどまらず「消費税廃止」を訴え、注目されている。山本氏は、政見放送などで、前回の消費増税で社会保障の充実に使われたのは16%のみで、7年で4兆円の社会保障費が削られたなどと問題点を繰り返し指摘している。一見すると「消費増税を全額、社会保障に充てる」という従来政府がしてきた説明と矛盾するようにみえるため、真偽を検証することにした。(楊井人文) ファクトチェックの対象言説 「『消費税なくしたら社会保障どうすんだよ』。騙されないでください。消費税を増税した分