心のSOSを発し、受け止めよう――。北九州市は2018年度、市内全ての小学6年生と中学2年生に自殺予防のための授業をした。子どもにメンタルヘルスの大切さを伝えるだけでなく、教員が知識を深め、学校生活全般での予防効果を高めるねらいもある。 2月上旬、同市八幡西区の穴生小学校で、6年生の児童30人が2パターンのシナリオを読んでいた。 中学進学を前に「親に勉強しろと言われた」と不安がるミホちゃん。友達のサクラちゃんが言葉を返す中、一つのシナリオは「勉強しろって言われたんだ。嫌やろ?」。もう一方は「勉強時間増やすしかないんじゃない?」。グループごとにミホちゃんの思いを話し合い、「同じ立場にならないとだめ」や「あとのほうだと『もういい』って思う」などの意見が出た。 担任の中雄紀之教諭(44)は「大事なのは、うなずく、相づち、おうむ返し」と説明。「中学校では親や先生に言えない悩みが出てくる。理解してく
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