日本の科学技術研究が失速気味だ。科学技術・学術政策研究所が先月発表した調査によると、日本の自然科学系の論文引用数は世界4位と、前回調査時の2位を下回った。研究にかけられる資金の乏しさが影響しているとも言われるが、こうした中、英科学誌ネイチャーは8月14日、日本の科学研究予算の削減に関する記事を掲載した。 かつての「研究者の楽園」は、過去10年で20%以上も予算が削減記事タイトルは「研究予算削減が日本の研究者のフラストレーションを煽っている(Budget cuts fuel frustration among Japan's academics)」。 記事では、日本の研究機関で研究にかけられるお金が年々減っている現状を紹介している。例えば、理化学研究所はかつて潤沢な研究資金を持っていることから「研究者の楽園」と呼ばれていたが、それも今や昔。「過去10年で予算は20%以上削減され、その影響で、