テンセントは5月17日、2017年第1四半期の決算を発表。今年3月までの四半期売上は72億ドル(約8034億円)に達した。中国・深セン本拠のテンセントの時価総額は3000億ドル(約33兆5000億円)に及び、アップルやフェイスブック、グーグルの親会社のアルファベットらと並び、世界で最も企業価値の高いテクノロジー企業に挙げられる。 ここではテンセントの主要事業3分野の動向を探ってみたい。 1.MAUが9億人突破の「WeChat」 テンセントの成長を支えるのがSNSの「WeChat」だ。直近の資料でその月間アクティブユーザー(MAU)は9億3800万人に達したとされた。中国人の暮らしのあらゆる面に関わるWeChatはSNS機能のみならず、モバイル決済やゲーム、動画共有等の多彩な機能を提供する。 しかし、収益面で見るとWeChatはフェイスブックに大きな遅れをとっている。フェイスブックの1ユーザ