多くの参列者が集まった広島市の平和記念式典。手前は原爆ドーム=広島市中区で2023年8月6日午前9時25分、本社ヘリから北村隆夫撮影 広島市と長崎市がそれぞれの「原爆の日」に開催する平和式典を巡り、イスラエル代表を招待するか否かで対応が割れた。国際情勢を反映した招待国の「線引き」には批判の声も根強い。被爆80年を前に式典のあり方が問われる事態になっている。 「ロシアによるウクライナ侵攻の長期化やイスラエル・パレスチナ情勢の悪化により、罪もない多くの人々の命や日常生活が奪われています」。6日の平和記念式典で、広島市の松井一実市長はこう憂慮した。会場にはイスラエルのギラッド・コーヘン駐日大使の姿もあった。 広島、長崎両市は、日本に大使館のある全ての国の駐日大使らに式典の招待状を送っている。2023年10月以降、パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルを巡り、広島市は例年通り招待した。
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