2016年のノーベル医学・生理学賞に、東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏が選ばれました。受賞理由は、細胞が自らたんぱく質などを分解しリサイクルする、「オートファジー」と呼ばれる仕組みを解明したこと。これで日本人の受賞者は3年連続となりました。受賞後の会見では、安倍総理や文部科学大臣からの電話で一時中断する一幕も。 ずっと支えてくれた妻に感謝 司会者:それでは、これより質問をお受けいたします。ご質問のある方は挙手のうえ、会社名とお名前をお願いいたします。 記者1:教授、この度は受賞おめでとうございます。テレビ『とくダネ!』のキノシタと申します。 先ほど奥様に対する感謝の言葉を述べられていましたけれども、やはり教授が研究していたなかで、ご家族の支えというのは欠かせなかったと思います。改めてご家族、そして奥様に対する感謝の言葉、どのような感謝の言葉をかけたいでしょうか? 大隅良典氏(以下、大隅):
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