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ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/natsume (6)

  • 「教授」5年目の感想:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    学習院大学院の身体表象文化学専攻も5年目を終えようとしていて、つまり僕の専任教授生活も5年目になる。 これまで数人の修士に修士論文を書き上げてもらい、その手伝いをしてきた。今のところ、学生たちの、ときに目を見張る成長を見ることができて、自分としては、はじめての仕事にしては、何とか合格点かなと思う。学術的な専門教育を受けていない僕が、どうやって学術論文の「指導」をするのか、すごく不安だったが、修士論文についてはそれなりに経験をつむことができた。そして、相当不安にさせる学生たちでも、最後の最後に、驚くようなふんばりで、それまでできなかった領域に入っていくものなのだと知ることができたのは、当にしあわせなことだと思う。 が、博士論文となると、話は少し違ってくる。このレベルでは、当然のように、僕よりも学術的な背景をもった学生が相手であり、それぞれの背景によって、方法論も異なってくる。また、博士課程

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  • ごく個人的な村上春樹の小説についての感想:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    これは、ごく個人的な話で、村上春樹の小説についての批評とか分析ではない。なので、村上春樹の小説のファンや、その批評に興味のある人は読んでも意味がない。村上春樹の小説を僕が読んできて、やがて読まなくなり、最近また読み始めた、ただそういう話なので、一般的にも、別に面白い話ではないだろう。 要するに、個人的な記録のようなものだ。 村上春樹が文芸新人賞をとって最初の単行が出たとき、初めて彼の小説を読んだ。まだ僕は20代の終わり頃だった。それはとても僕を惹きつけた。何となく自分や自分の同世代にぴったりくるものがあるように感じた。 しばらく追い続けるうちに、その感覚は深まってゆき、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』の頃には、そのラスト部分を読むために、わざわざ明治神宮に行って池の前のベンチで読むようになっていた。 彼の初期のの装丁には佐々木マキが使われていて、彼はその理由を短いエッセ

    ごく個人的な村上春樹の小説についての感想:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
  • アメリカから「料理マンガ」の研究者が:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    ニュー・メキシコ大学で教えておられるローリー・ブラウ(Lorie brau)さんから、日の「料理マンガ」研究の情報収集のために来日するのでお会いしたいとの連絡をいただき、せっかくなので今日のゼミで発表をしていただいた(もちろん流暢な日語で)。ブラウさんは、72年に来日され、円菊さんのところで噺家修行も2ヶ月され寄席にも出られたという日通で、すでに米国で落語についてのを出されている。こんどは料理マンガについてのを計画されているのだ。おかげでゼミは大変刺激的に盛り上がった。 発表は、結論のあるものではなく、現在彼女が考えているポイントをあげられる形式だった。箇条書きで書き出すと、こんな感じ。 1)少年、少女マンガ、青年マンガなど、マンガのサブジャンルに様々に存在する「料理マンガ」をどんな枠組みでとらえたらいいか。また、それらの間で「料理」のイメージはどう異なるのか。 2)商品市場とし

    アメリカから「料理マンガ」の研究者が:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
    memoclip
    memoclip 2010/06/10
    平和がそれを後押し?
  • 「漱石財団」報道 小学館「週刊ポスト」8月7日号:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    「スクープ★ワイド 夏目漱石 突然の「財団設立」を巡って孫と曾孫が泥沼骨肉バトル」 こうした見出しは大抵デスクが付けるのだと思いますが、たぶん、どこかでこうしたフレームでやりたがるだろうとは思っていました。中の記事は、それほど過激なものではなく、商標権、肖像権などについて弁護士の意見も聞いてまとめているので、内容的にはほぼ問題はないです。ただ、この問題を「夏目家の内紛」というゴシップでのみ報道されると、ことの質がボヤけてしまいます。この件についてはやはり(同じマスコミの人間としてわからんではないものの)ここで触れておこうと思いました。 私としては、(少なくとも現時点では)この問題は「夏目家の内紛」的なゴシップとしてではなく、知的財産権を巡る状況の変化を背景にした権利と社会共有のバランス、それをどう考えるかという公的な問題としての報道が望ましいと思っています。その観点からの社会的コンセンサ

    「漱石財団」報道 小学館「週刊ポスト」8月7日号:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
    memoclip
    memoclip 2009/08/04
    週刊ポストのデスクが可哀想になってきた。元々最近のメディアがそんなものかもしれないが。
  • 「夏目漱石財団」なるものについて:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    最近、僕のところに「夏目漱石財団」なるものを設立したので協力してくれとの手紙が届いた。一部の親族が関わっているらしいが、僕の連絡した親族たちは困惑し、いささかうんざりしている。放置しておくと混乱も予想されるので、急きょ相談の上以下のような文書を報道機関、出版社、博物館などに送付した。各方面に周知し、良識的な判断を望みたい。 2009.7.12   夏目房之介 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ みなさま いつもお世話になっております。 このたびは、漱石長男純一の息子・夏目房之介として、夏目漱石に関連することでお知らせがございます。 年6月17日付で私のもとに「夏目漱石財団」設立の知らせ及び協力要請の手紙と、一般財団登記の事項説明書コピーが送られてきました(同様のものが漱石長女筆子の娘・半藤末利子宛にも送付)。それによると設立は年4月1日。 同財団の

    「夏目漱石財団」なるものについて:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
    memoclip
    memoclip 2009/07/11
    周知ブクマ。
  • 6月2日「世界に広がる日本のポップカルチャー」メモ:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ

    先日のマリオンでの講演・シンポで興味をもったポイントをいくつかメモ。 マット・ソーン氏の発言より。 ◎小さい頃、ローカルTVで『ウルトラマン』『ジャイアント・ロボ』などを見たが、別に違和感はなかった。年齢が小さいと人種のイメージとかはなく、その後文化的に教えられてゆく。 ◎『セーラームーン』など日マンガは米国の女の子とマンガ・アニメをむすびつけた。文化の違いよりも、同じ十代の女の子としての共通点のほうが大きかったのだ。 これは 全般にマンガ・アニメの海外浸透についていえる現象で、じつは日マンガ=固有文化論を同じ現象で語ろうとする言説が矛盾している証左にもなる。僕も、じっさいに海外を見てきて、自分の中の「日文化特殊論」に気づいてきたのは、あちこちに書いた。 ◎なぜ日マンガなのか?(海外への浸透したのか?) まとめフリップ 歴史の偶然 発表の場(赤とか貸など ※多様性のことか? テ

    6月2日「世界に広がる日本のポップカルチャー」メモ:夏目房之介の「で?」:オルタナティブ・ブログ
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