教養ある欧米人はさらっと聖書やギリシア・ローマの古典、あるいは近代ならシェイクスピアだ、トルストイだ、ビクトル・ユゴーだと引用したりするけど、日本だとどうなんだろう? 「古事記にもそう書いてある」という割には古事記から実際引用することなど見たことがない。 歴史書としても日本書紀、扶桑略記、大鏡やらかの引用も聞かない。文学としては、源氏物語や、平家物語とかもあるけどどうなんだろう? 故事成語がそれに近いかもだが、五十歩百歩は孟子、百聞は一見に如かずとか漢書の趙充国だなんて意識しないだろうし、李下に冠を正さずも君子行など聞いたこともないような人も使うだろう。