給食に出されたずんだ春巻き。25年以上、子どもたちに強烈な印象を残してきた(仙台市太白学校給食センター提供) 「ずんだ春巻きは今もあるの?」。全国学校給食週間(24~30日)に合わせてツイッターで質問を募ったところ、複数の市民から同様の投稿が寄せられた。甘いずんだあんを春巻きの皮で包んで揚げた一品で、食べた人たちがそろって「衝撃的だった」と振り返る。伝説の仙台ローカル給食メニューは、どのように生まれたのか。 (編集局コンテンツセンター・佐藤理史) 投稿者を介し、開発の経緯を知る人に話を聞くことができた。かつて仙台市教委で給食技師をしていた高橋真智子さん(70)=宮城県富谷市=。貝森小(青葉区、2015年閉校)に勤めていた1991年の夏休み期間、同僚の栄養士グループが発案したずんだ春巻きの試作に携わった。 塩と砂糖の分量を細かく変え、揚げたり焼いたりし、試作と試食を繰り返した。「食べているう