独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受け、仏自動車大手ルノーが仏当局から立ち入り調査を受けたと、欧州メディアが14日報じた。同日の欧州株式市場では、ルノーの株価が前日の終値に比べ一時、20%超値下がりした。 報道を受けてルノーが発表した声明で、立ち入り調査を受けたことは認めたものの、当局の調査では、VWが規制逃れのために搭載していた不正ソフトウェアは、ルノーの車では確認されていないとした。 声明によれば、当局などがルノー車25台を含む約100台について試験をしており、昨年12月にうち11台(ルノー車は4台)の試験を行ったという。この関連で、当局からルノーの本社や技術センターなどの3カ所の拠点で、立ち入り調査を受けたとしている。ルノーは、当局の調査には全面的に協力するとしている。 VWはディーゼル車に不正ソフトを搭載し、当局による試験の間だけ窒素酸化物の排出量を少なく抑えるようにし