中国・長江で昨年6月に442人が死亡した客船転覆事故で、地元の湖北省政府が1月下旬、救助作業にあたった多数の機関や個人を表彰する計画を発表したところ、「救助できたのはわずかなのに表彰なんて恥知らずだ」などと批判が殺到。政府はホームページから名簿を削除した。 事故後、当局は潜水士らを大量動員して救援や捜索活動を展開。上流にある三峡ダムの水量も抑制して総力救助をアピールした。しかし、生存者は12人にとどまった。自力で岸に泳ぎ着いた人もおり、救助作業で助かった人はさらに少なかったとみられる。 省政府は「先進的な活躍をした」として、潜水チームや警察のほか、政府の関係部門など99機関と253人を表彰対象として発表。しかし、ネット上では「責任追及はこれほど大々的にやっていない」「公務員が尽力するのは当たり前。役人に恥や道徳はないのか」といった批判が噴出した。 ただ、政府系の地元紙「長江日報」は「責任追
台湾南部を襲った地震で倒壊した台南市の16階建てマンション周辺に、行方不明の住民の無事を祈る家族らが大勢集まっている。同市は7日、捜索可能な範囲はほぼ捜し終えたとしており、生存に厳しさが増す中、家族らは悲痛な思いで見守っていた。 「救助隊が一生懸命がんばっているのはわかる。でも、何とか早く見つけてくれないか」 息子の劉明賢さん(41)一家がマンションに住んでいたという劉孟勲さん(64)、許冊さん(63)夫妻は焦りを募らせる。情報が集まるマンション脇の防災指揮センターに寝泊まりし、動きがあると発見者の情報を知らせる掲示板に駆け寄る。その繰り返しだ。 地震直後の6日午前4時すぎ、… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
在日本大韓民国民団は7日、呉公太(オゴンテ)団長名で「北韓(北朝鮮)のミサイル発射に抗議する談話」を発表した。「韓半島(朝鮮半島)のみならず世界の平和と安定を脅かす暴挙を強く非難し、断じて許せない。核やミサイル開発に費やす膨大な時間とカネがあるならば、飢餓にあえぐ自国民を救済すべきだ」と北朝鮮に抗議した。 また、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)に対し、「(北朝鮮に)核・ミサイル開発を即刻放棄するよう強く促し、平和統一のため対話のテーブルにつくよう働きかける」ことを求めた。 一方、朝鮮総連は朝鮮中央通信が配信した「人工衛星を成功裏に打ち上げた」とする北朝鮮政府の発表文の日本語訳を、メールで報道各社に送付。取材に対し、総連としての声明発表などについては「何も予定はない」と答えた。(北野隆一)
同時テロの現場のひとつだったパリ郊外のスタジアム「スタッド・ド・フランス」で6日、ラグビー6カ国対抗のフランス対イタリア戦があった。テロ後に催された初の試合。厳しい警備態勢が敷かれたが、観客からは「みんなが一つになる雰囲気が味わえた」との声があがった。 昨年11月のテロでは、サッカーの独仏親善試合のさなか、スタジアムのそばで男らがベストに仕込んだ爆弾を爆発させた。この日の試合前、観客は入場に際して2度、3度とカバンの中身や上着を開いて見せるよう求められた。 試合は接戦の末、フランスが23対21で勝利。近くに住むイザベル・ドゥレセさん(50)は「テロを思わずにいられないけれど、国旗が揺れる試合を楽しめることに感激した」と満足そうに話した。オランド仏大統領は観客席でインタビューに答え、「こうしたイベントを決してやめず、日々の暮らしを続けなければならない」と語った。(パリ=青田秀樹)
国家宇宙開発局の科学者、技術者らは宇宙開発5カ年計画の2016年計画に従い、新たに研究開発した地球観測衛星「光明星」4号を軌道に進入させるのに完全に成功した。 運搬ロケット「光明星」号は、2月7日午前9時(日本時間同9時半)、平安北道鉄山郡の西海衛星発射場から発射され、9時9分46秒に光明星4号を自らの軌道に正確に進入させた。 4号は、97・4度の軌道傾斜角、近地点で高度494・6キロ、遠地点で500キロの極軌道を回っており、周期は94分24秒である。 4号には、地球観測に必要な測定機材と通信機材が設置されている。 4号発射の完全な成功は、偉大な朝鮮労働党の科学技術重視政策の誇らしい結実であり、自主的な平和的な宇宙利用の権利を堂々と行使し、国の科学技術と経済、国防力を発展させていくうえで画期的出来事となる。 朝鮮民族の最大の明節である光明星節(故金正日(キムジョンイル)総書記の誕生日である
日本で16日から始まるマイナス金利政策を、3年半ほど前から経験している北欧のデンマーク。住宅を買い求める人が急増し、借りると「利息」をもらえる住宅ローンも登場して、政府は融資規制に乗り出した。一方で、大企業などの銀行預金には手数料がかかる。 「クリスマスプレゼントは、マイナス金利」 住宅ローン専門会社のノルディア・クレジットは昨年12月23日、そんな発表を出した。半年ごとに見直す変動型の基準金利がマイナスになり、2016年上半期は6100人以上が毎月117クローネ(約2千円)の利息を受け取ることになるという。ただ、銀行に払う手数料を加えた実際の金利は0%を少し上回る。このローンはノルディアが債券を発行して年金基金など投資家から調達したお金が元手。短期金利だけでなく、調達金利もマイナスに落ち込んだことで、「歴史的な低さ」が実現した。 デンマークでは、住宅向けの融資は管理コストなどを抑えて金利
台湾南部を6日未明に襲った地震で、倒壊した台南市の16階建てマンションのがれきに約120人が閉じ込められている。同市の頼清徳市長が7日に明らかにした。崩壊が激しく、救助が困難な部分にいるとみられ、今後死者数が大きく増える可能性が出ている。 台南市によると、7日午後11時(日本時間8日午前0時)過ぎ現在でこのマンションでの死者は32人。171人が救出されたが、118人の行方が分かっていない。行方不明者の生存の見込みはかなり厳しい状況だ。頼氏は重機を使ってがれきを取り除きながらの捜索を始める考えを示した。 マンションは複数の区画に分かれているが、救出された人の中には自室がある区画とは違う場所から見つかったケースもあったという。倒壊の衝撃が激しく、建物の構造自体も確認できないほどになっているという。 マンションの住民数は当初戸籍に基づいて256人とされていたが、実際の居住実態とは隔たりがあり、市
北朝鮮の事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、日本政府は7日、緊急情報ネットワークシステム(エムネット)で情報を公表した。主な内容は次の通り。 2月7日(日)、北朝鮮西岸から南に向かって計1発の飛翔(ひしょう)体が午前9時31分ごろ、発射されたことを確認した。飛翔体は五つに分離し、一つは同9時37分ごろ、朝鮮半島の西約150キロメートルの黄海上(予告落下区域内)に落下したものと推定される。もう二つは、同9時39分ごろ、朝鮮半島の南西約250キロメートルの東シナ海上(予告落下区域内)に落下したものと推定される。 もう一つは、同9時41分ごろ、沖縄県上空を通過し、同9時45分ごろ、本邦の南約2千キロメートルの太平洋上(予告落下区域外)に落下したものと推定される。もう一つは、同9時39分ごろ、沖縄県上空を通過し、南方向へ飛翔を継続した。破壊措置の実施はなし。 米国防総省「ミサイル、宇宙空間に」
北朝鮮の事実上のミサイル発射を受け、安倍晋三首相は7日午前、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)を開くなど、情報収集や対応協議などに当たった。 安倍首相は同日午前9時43分に官邸に入り、「北朝鮮に対し繰り返し自制を求めてきたにもかかわらず、ミサイル発射を強行したことは、断じて容認できない。核実験に引き続き、今回のミサイル発射は、明白な国連決議違反だ。国際社会と連携して、毅然(きぜん)として対応する。国民の安全と安心を確保することに万全を期す」と記者団に語った。 菅義偉官房長官は午前9時52分から記者会見し、「現時点では我が国の領域には落下していないと判断している。核実験に続いての今回の発射は、我が国を含む地域及び国際社会の平和と安全を損なう安全保障上の重大な行為で、国連安保理決議等にも違反する。我が国は北朝鮮に対し厳重に抗議し、強く非難する」と語った。 首相は午前9時33分、情報収集・分析
沖縄県の石垣市役所ではJアラートが鳴った瞬間、出勤していた防災危機管理室の職員や情報連絡のために待機していた自衛隊員ら約10人に緊張が走った。直後に役所の防災無線が「先ほど北朝鮮が人工衛星と称するミサイルを南方向に発射しました」と伝えた。やがて、2回目のJアラートが鳴り、ミサイルが周辺上空を通過したとの情報が入ると、職員が「上空を通過しました。破壊措置実施はなしです」と中山義隆市長に伝えた。 中山市長は取材に「島に直接的な被害がなかったのでほっとしている。今回の行為は非難されるべきもので、政府に対してはしっかりと国際的な抗議、対応をしてもらいたい」と話した。 石垣港ターミナルにはマスメディアや地元住民らが対岸の地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)を見守った。ミサイルが発射されたとの情報が入り、自衛隊員とみられる人や車両が行きかい、慌ただしい様子になった。通過が伝えられた後、近くに住む無職
北朝鮮は7日午前9時半ごろ、北西部の平安北道(ピョンアンブクト)・東倉里(トンチャンリ)から「人工衛星の打ち上げ」と称して長距離弾道ミサイルを南に向けて発射した。機体は沖縄上空を通過して飛行。韓国政府は機体の一部が宇宙空間で軌道に乗ったとみている。北朝鮮は1月6日の4回目の核実験を受けて高まった国際社会の非難を無視した形で、今後は国連安全保障理事会が、実効性ある制裁で合意できるかが焦点となる。 北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射するのは2012年12月以来。日米韓は今回の発射が成功したかどうかに加え、発射能力がどの程度向上したかや安全保障に与える影響について分析を進めている。 北朝鮮は1月6日の核実験強行に続いて、核兵器の運搬手段である長距離弾道ミサイルを発射することで、「核保有国」としての立場を内外に誇示するねらいがあるとみられる。16日が金正恩(キムジョンウン)・第1書記の父、故金正日(
北朝鮮が事実上の長距離弾道ミサイルの発射実験について、当初の予告期間の開始を1日繰り上げて7日からに変更する通告を国際機関に行った。韓国政府関係者によると、北朝鮮は6日までに、平安北道東倉里(ピョンアンブクトトンチャンリ)のミサイル発射場で、発射台に長距離弾道ミサイルを設置したとみられる。 日米韓は、北朝鮮が発射準備をすべて終えた可能性があるとみており、7日にも発射実験がありうるとして警戒を強めている。 韓国政府によれば、東倉里では8日午後から9日午前まで降雪の可能性が高いという。11日ごろまで悪天候が続くという予報もあり、7日に発射する可能性も十分あるとみている。 情報関係筋によると、ミサイルの機体は3段とみられる。組み立て棟内で結合、垂直に立てられた後、レールでそのまま建物ごと発射台に運ばれる仕組みになっている。発射台には依然、白い覆い幕が掛かっているが、これまでの人や車両の動きなどか
台湾で6日に始まった春節(旧正月)の連休を地震が襲った。台南市では高層マンションが横倒しになり、夜に入っても明かりのもとで懸命の救助活動が続いた。倒壊の原因は、欠陥工事だったのではないか。そんな疑いが早くも浮上している。 鉄筋やコンクリートがむき出しになり、がれきの山ができている。倒壊した16階建てのマンションでは6日午後4時ごろ、生存者を救おうと作業が続いていた。 「中には人が閉じ込められたまま。生きているんだ」。砂ぼこりが舞う中、マスクをした消防隊員が苦しげに説明した。室内にあった家具や曲がったパイプの一部などが窓から飛び出し、倒壊のすさまじさを物語る。 観光ガイドの史家欣さん(23)は地震発生時に偶然、マンションの脇の路上にいた。「地震は最初は上下に大きく揺れ、その後左右の揺れに変わった。揺れ始めて10秒もたたないうちにマンションが倒れた。最初はゆっくり傾き、建物のバランスが崩れると
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