北海道から九州まで各地で採集された新種のアブ。ジャゴケの中で暮らすことから「ジャゴケシトネアブ」と名付けられた(提供:京都大学大学院/加藤真教授/今田弓女さん) 京都大学の大学院生が、日本各地のコケの採集を通じて、白亜紀から生息している原始的なアブの仲間で、コケを食べて成長する6種類の新種を発見した。 この研究は、京大大学院の人間・環境学研究科の大学院生、今田弓女(ゆめ)さんと指導教官の加藤真教授が調査を行ったもの。 2人は、1億5000万年前から1億2000万年前に最も反映したアブの仲間で“生きた化石”と言われる「シギアブ科」の生息状況について、日本全国で調査を実施。その結果、北海道から本州、四国、九州で6種類の新種を発見した。 シギアブ科は、化石として発見された1種類を除けば、アラスカとチリ、フィリピンで確認された3種類しか生きておらず、メスが観察されたことがなかったため、他のアブとの