ヴァイマール文化の清華たる首都に設えられた地下建造物は、市全域に根を張る史上最大の要塞へと変貌した。ナチス第三帝国の心臓部、米ソ対立の最前線となり、世界を揺るがした20世… ベルリン 地下都市の歴史 [著]D&I・アルノルト+F・ザルム 東京スカイツリーの工事の進捗(しんちょく)状況が話題になっているが、目につきやすい高層化の一方で、大都市が地下に向けても発展を続けているのは周知の事実だろう。限られた土地を有効利用するために、建造物や交通網も、地面の下で新たな拡(ひろ)がりを見せる。戦争や特殊な国際情勢が作用すれば、地下の用途がさらに増えていくことは想像に難くない。本書は、ベルリンという特異な歴史を持つ都市の相貌(そうぼう)を、地下から観察しようとするユニークな試みである。 ベルリンの地下といえば、フリッツ・ラングの映画「M」の結末で、殺人犯がどこかの建物の地下に追い詰められる場面が思い出
クイズでまちがえるたびに、死ぬかもしれないレベルの電気ショックを与える。そんな番組に参加した人はどんな反応をするのか。フランスのテレビマンと哲学者が行った実験の模様をまと… 死のテレビ実験―人はそこまで服従するのか [著]C・ニック、M・エルチャニノフ これは、テレビの持つ危険性に警鐘を鳴らす、きわめて刺激的な本である。 現実の暴力事件に対して、しばしばテレビの暴力シーンの影響が指摘される。しかし、本書に描かれたテレビの恐ろしさは、そんな単純なものではない。結論は、〈テレビは人を殺す可能性がある〉という、衝撃的なものだ。 フランスのテレビマンと哲学者である2人の著者は、自らその危険性を検証すべく、S・ミルグラムが半世紀前に実施した有名な〈服従実験〉にならって、テレビの新しいクイズ番組を装い、設定を変えて同じ実験を行った。そのリポートが本書である。 解答者(になりすましたサクラ)が答えを間違
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