→紀伊國屋書店で購入 京都から東京へ移ったばかりのころ、街中で耳に入ってくるのが関西弁でないのが、なんとも居心地わるかった。 関東に生まれ育った私は関西弁を話せないが、十何年の関西暮らしで耳は完全に関西仕様になっていたのだ。たまに帰省したとき、母親の関東弁がキツくきこえて、ふつうに話しているのに、怒られているような気がするほどであった。最初は関西弁のほうがキツく感じられていたのに、関西弁にすっかり慣れてしまったのだ。 そのため、自分のしゃべりはさておき、電車の中やお店などで、周囲から聞こえてくる標準語のイントネーションにいちいち「あれれ!?」となってしまう。さすがにもう、標準語の耳に切り替わったが、たまたま関西の人の割合が多いあつまりのなかで話をしていたとき、自分がすごくリラックスしていることに気づいて、関西弁のちからを感じた。 あまり耳にすることのなくなった関西弁への懐かしさも手伝って手
![『かんさい絵ことば辞典』ニシワキタダシ/コラム・早川卓馬(ピエ・ブックス) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/efe5a14f94348c414f7864c78ea34f1e55cd1565/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2FK%2FKinokuniya%2F20180502%2F20180502202435.jpg)