印刷 米映像機器大手イーストマン・コダックは19日、ニューヨーク州の米連邦破産裁判所に連邦破産法11条の適用を申請した、と発表した。デジタル化の波に乗り遅れ、創業130年の写真フィルムの名門が経営破綻(はたん)に追い込まれた。 事業は継続する方針で、金融機関の支援を得てスポンサー探しなどを急ぐ。最近は経営危機説が強まって株価が1ドルを割り、今月初めにはニューヨーク証券取引所からこのままでは上場廃止になる、と警告を受けていた。 同社は1880年代に創業。写真フィルムで米国を中心に圧倒的なシェアをもっていたが、戦後は富士フイルムと競合。同社の技術者が1970年代に開発したデジタルカメラが普及するにつれ、事業転換の遅れがたたり業績が低迷した。(ニューヨーク=山川一基) 関連記事世界ブランド上位500が発表、ランクイン数で中国が6位(12/23)〈ロイター〉米株が大幅下落、欧州懸念やMFグロ