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ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (13)

  • 政府の財政政策を考えるキーポイント

    民主党の経済政策を考えるキーポイントになると思うので以下をコピペ。これは『構造改革論の誤解』の野口旭さんの書かれたパートである。01年のものだが今日でもほとんど通用する。01年当時と現在の経済状況の類似性を踏まえたうえで、民主党と小泉自民党の差異を考える上でも、いまも最優先で読んでほしいのひとつ。だとひそかに願っている。念のため今日でも特に参考になるところは赤字表記してみた。 ■財政政策の何が問題か さらに問題だったのは、その膨大な財政支出の多くが、国民の大多数にとってみれば無駄という以外にはない形で用いられ続けてきたことである。それは、国民の多くが日常的に実感していることである。橋政権以降、景気が少しよくなると必ず「財政再建」を求める声が強まり、それが有権者の一定の支持を集めるのは、財政支出の非効率性、不公平性に対する、この国民全体の強い苛立ちの現れとも考えられる。しかし、財政支出の

    政府の財政政策を考えるキーポイント
  • 「社会的必要」はどのくらい具体的であるべきか?

    『atプラス』の権丈善一さんの論説「政策技術学としての経済学を求めて」を契機にして、いくつか文章をここに掲載した。その際に、貧者に一定の所得を再配分すること、あるいは病人や幼児・老人など「弱者」を救済することが重要である、ということを主張した。この「重要である」(=社会的に必要である)という価値判断が、貧困や弱者の経済学の中では実証と抜きがたく混じっていることを理論的な枠組みで説明した。例えば権丈さんの論説でも実際には新古典派経済学でも弱い価値判断(パレート最適)で政策判断をしているという指摘がある。 例えば新古典派経済学的な物言いでは、「弱者」というのは既得権益をもっていて、それは既得権益をもたない人たちとの経済的な障壁をなくすことで全員の「厚生」が高まる、という話がなされやすい。例えば、障害者でも働くことが可能であれば働くのが最善である(=非障害者との障壁をなくすことがのぞましい)とい

    「社会的必要」はどのくらい具体的であるべきか?
  • 試用期間切りについてのメモ - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    間接的に知ったのだが、今年の春に採用された新卒者の人が、ほんの数日出社しただけで、あとは自宅研修(というよりも自宅待機?)を命じられて、そして6月に入る頃に解雇を通知されたという。おそらくこういう事例はいくつもの大学でも報告されているに違いない。「試用期間切り」という。例えば大内伸哉氏は『どこまでやったらクビになるか サラリーマンのための労働法入門』の中で、試用期間というのは、格的な雇用のための名称そのものの「試用」ではなく、「試用期間」の段階から正式な労働契約関係が構築されていると裁判所は考えていると書いてる。裁判所が「試用期間」中の解雇が正当と認める事由はかなり厳格な基準が設けられてもいる。単に適性がないなどという理由だけでは解雇するのは不適当である、というのが裁判所の立場のようである。 ここを参照http://www.pref.saitama.lg.jp/A07/BL00/so-d

  • 世界の車窓から? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    内藤さんのブログより イタリア・ミラノの証券取引所で、ポルノ女優のラウラ・ペレゴが金融危機に抗議してイタリア国旗の色にペイントした体に下着だけを身につけた姿で、証券取引所の入り口の中にあるテーブルの上に登る騒動を起こして逮捕されたそうです。 で、映像あったのでコピペ。小さいお子様と厨房は保護者の了解を得てから見てくださいね ラブw http://www.youtube.com/watch?v=Ap3iWwp8pZ8 訳すとだね、たぶん「日銀行は長期国債買いオペが限界だなんていってんじゃないわよ」とでもイタリア語でいってるんじゃないかな? あの剣幕だと(違

    世界の車窓から? - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    mfluder
    mfluder 2009/03/19
    嫌いじゃない
  • サブプライム危機メモ「ふつうの不況が世界を覆う?」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ちょっと必要あって作成した簡単なメモを以下に。竹森俊平さんが『資主義は嫌いですか?』で開陳したのが、サブプライム危機による世界バブル崩壊というシナリオだったのに対して、僕は主にこの間お会いした原田泰さんとの対話をヒントにして「ふつうの不況が世界を覆う」という視点。 以下はラフなメモ書きなので誤記・誤解が多いかもしれないので注意(断り無くそのときは修正する)。最近の新聞や雑誌などから情報は拾ってある。 1 金融安定化法案修正案雑感 最大約75兆円の公的資金での不良資産買取(無条件なのは2500億ドル、約26兆円に当初案から引き下げられた→金融機関の財務体質の強化が狙い。ただし買取価格はまだ不明)。政府が株式取得の権利を保有、時価会計の一時的な凍結を証券取引委員会が権限をもつ。経営陣の報酬抑制(貪欲グリーディを促すようなインセンティブの抑制→世論向けか?)、預金保険の支払額の上限の引き上げ、

    サブプライム危機メモ「ふつうの不況が世界を覆う?」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 大熊信行と長谷川如是閑 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    昔の草稿を見つけたのでそのまま修正せずにコピペ。 大熊信行と長谷川如是閑--ラジオ・国家・エコノミ−--(1999年作成) はじめに ラジオ国家の沈黙 ロべール・ギランは1945(昭和20)年8月15日の日でのいくつかの“沈黙”の瞬間を書き残している。 「正午……。スピーカーから荘重な声が流れ出した。人びとは身体を固くし、隣組長の命令に従って頭を垂れた。これは、天皇の御前に出た場合に定められた態度だったのである。しかし、彼らが恭々しい尊崇の念を払う対象が、戸口の前に引出された粗末な麦藁椅子の上におごそかに安置されたラジオだったので、こうした住民たちの態度は極めて異様に見えた。 しばらく沈黙が続く。それから、一度も聞いたことのない声が響く。その声はちょっとしゃがれ、ゆっくりとしていて、原稿を読み上げているかのように間を置きすぎていた。皆驚く。ほとんど何もわからなかったからだ! 天皇は、天子

    大熊信行と長谷川如是閑 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • ナイスな経済ブログの紹介、佐々木俊尚の経済ブログ選定のセンスっていったい?? - 2008-09-24 - Economics Lovers Live

    使えて、勉強になる経済ブログ発見。 http://d.hatena.ne.jp/econ2009/ いま店頭に出ている佐々木俊尚氏のブログ論壇に紹介された経済関係とおぼしきブログの面々があまりに(め〜いっぱいの表現で)個性的なために、まったく参考にできないものでしたが、上記のブログなど日でも参考になる経済系ブログは数多くありますよ。佐々木氏の経済的センスやその思考の方向は僕的には全否定ですね。あれを読んで経済問題のブログを探す人は不幸です。佐々木氏の経済観の僕からみた問題点はこのエントリー参照。 皆さんにおなじみの僕自身の主義主張や好みをあえて棚上げしてみると、日の経済系ブログ15選は以下ではないかと思います(HP的なのでもブログぽい活動はいれました)。順不同 Econviews-hatena ver.∞ http://d.hatena.ne.jp/econ2009/ こら!たまには

    ナイスな経済ブログの紹介、佐々木俊尚の経済ブログ選定のセンスっていったい?? - 2008-09-24 - Economics Lovers Live
  • 黒木玄「貨幣バブルについて」(2003年作成メモ&2008年コメント) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    先日、ファイルの整理をしていましたら、5年ほど前に有志でやった勉強会メーリングリストで、黒木玄さんが作成した「貨幣バブルについて」のメモが出てきました。黒木さんに許可をいただきましたので以下に掲載します。メモ体は2003年のものですが、今回の問い合わせに際して、黒木さんからコメントを頂いてますのでそこをぜひ念頭に読まれることをお願いしたいと思います。掲載許可された黒木さん、お忙しいところありがとうございました。 (付記)あれ? 編集段階ではちゃんと表示できるのに分数の表示がおかしいですね。少し後になりますが修正しますのでお待ちください。 (黒木玄さんの2008年9月24日のコメント) 現実の物価において貨幣量(および将来の貨幣量の期待値)とは無関係のバブルが発生しない。 重要なのはこちらの強い経験則の方であり、途中で数式をたくさん並べている部分は大して重要ではない。 マネーを十分に増やし

    黒木玄「貨幣バブルについて」(2003年作成メモ&2008年コメント) - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 若田部昌澄「白川日銀総裁の「出来ない集」」&「大不況期以降のマクロ経済構想‐金融と通貨を中心として」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    白川総裁については僕の周辺でも「学究肌ゆえに政策転換は理屈がとおればやるかもしれない」という僕には支持しかねる見解があるのですが、この若田部さんの論説はその「学究肌」の負の側面を描いたものといえ僕と問題意識を共有しています。 :こうした日銀の「理屈」を皮肉って「日銀流理論」と名づけたのは、ほかならぬ小宮氏であった。その高弟が日銀流理論の担い手になるとは歴史の皮肉である。 しかし、そうとばかりもいっていられない。実際にも白川氏はゼロ金利、量的緩和といったこれまでの日銀の政策に対しては、効果が「限定的」であるとしてきわめて批判的であった。とすると、今後の政策運営についても白川氏は、「できる」ことよりも「できない」ことを強調するかもしれない。それでよいのだろうか。: http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080514-01-1401.h

    若田部昌澄「白川日銀総裁の「出来ない集」」&「大不況期以降のマクロ経済構想‐金融と通貨を中心として」 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
    mfluder
    mfluder 2008/05/27
    "デフレは貨幣的現象=貨幣数量説の現代版(ここで紹介されている飯田さんの本を参照されたい)の妥当性がこの大不況期以降にクローズアップされるべきであったのにもかかわらず、事態は逆に貨幣数量説の没落が学派
  • 安冨歩『生きるための経済学』 - Economics Lovers Live

    このには個人的な理由で非常に驚いた。書の核をなすのは、「選択の自由」型経済学への批判に加えて、自己欺瞞論にある。このブログを以前から読まれていたりする方には僕もこの自己欺瞞論や「多様な私」論に強い関心があるのをご存知かと思いますが、その意味からもまったく同じ問題関心をもっていても、こうまで真逆な立ち位置になるのは、ある意味面白い。僕が自己欺瞞論に次第に魅かれたのは、主に3つの方向で、それは1)経済学批判=『アダム・スミスの失敗』以降のカルト研究、2)アメコミ論戦におけるワーサム関連、3)デフレ下における貨幣への呪縛 という3つの視覚から。安冨氏とはここでも異なるのかもしれない。 田中の自己欺瞞論関連の発言: http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20080416#p1 http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/2008

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  • 家計動向関連DIと足もとインフレ懸念、将来再デフレ仮説 - Economics Lovers Live

    そろそろ終りの『日経公社債情報』の「日銀ウォッチ」に暗黒大陸さんが登場しました。ちまたでのインフレ実感とインフレの実態との乖離をめぐる考察で、非常に興味深い内容です。 最近も日銀の生活意識調査のニュースがありましたが、人々のインフレ懸念というのは非常に広範なものになってきた印象を受けます。内閣府の消費動向調査でも類似の結果がでています。 「実感」レベルでは一年後にかなりの人がインフレ率が数%の幅で上昇する。 しかし「実態」レベルでは現状のコアCPIでは0%をようやく上回ってきた程度。しかも日銀自体は基的に無視していますが、日のCPIにも0.5〜1%(あるいはそれ以上)の上方バイアスが存在しているので、それを加味すれば実質デフレ状態がいまも継続している。つまり実態はデフレ継続、しかし実感では人々はインフレを非常に懸念している、というのがいまの日の社会状況です。 この実感と実態の乖離は、

    家計動向関連DIと足もとインフレ懸念、将来再デフレ仮説 - Economics Lovers Live
  • アメリカからみたら日本の物価ってインチキすぎ

    というのが趣旨にしか読めない論文です。知人が今朝方メールで教えてくれた論説です。いま猛烈に眠いのでリンク先だけご紹介。 http://digitalcommons.libraries.columbia.edu/japan_wps/247/ (追記) 正確にいえば、問題あるCPIを前提にして金融政策やってる日銀っておかしすぎ! というのが来の意図だと思います。以下は、finalventさん、Baatarismさんからのリクエストも頂きましたので、要点を書いてみます。 消費者物価指数(CPI)は、ある基準時点を100としたとき、比較時点で消費者が買う財・サービスの価格がどの水準にあるかを示す指標。類似の概念にはGDPデフレータや企業物価指数などがあります。 このCPIには「上方バイアス」が恒常的に存在していることが知られています(直感的ないいかただとインフレ気味に出るということ)。しかし日銀

  •  タンタンの冒険:青い蓮 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    finalventさんが『タンタンのコンゴ探検』について勉強になるエントリーを書かれていた。 http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2007/07/post_f37b.html タンタンの冒険シリーズは、僕は『青い蓮』しか読んでいないが、ここでもコンゴの「土人」風描写はないものの、典型的な日人のイメージ(出っ歯、細目、眼鏡、ずるがしこい)や中国人も支那服を着た人や苦力のステロタイプのイメージしかでていない。もちろん版元は「コンゴ探検」とほぼ同趣旨の断り書きを掲載している。 この日人や中国人の描写を「人種差別的」という批判が国際的に上がったかどうかはしらないが、この『青い蓮』は、過去の大日帝国の大陸政策への批判としては非常によくできている戯画だ。もちろん勧善懲悪的二元論でしかない(もちろん日は悪でずるがしこく、フランスと中国は善

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