研究背景・目的 私は、これまで手話の相互行為の研究を進めてきましたが、現代社会における手話使用の実態はまだそれほど明らかになっていません。これまでの取り組みは次のようなものです。 遠隔通信環境での手話使用の実態分析 日本手話の話し言葉を全国で収集し、言語情報を付与したコーパスを構築する試み ろうベース盲ろう者の一部が用いる触手話コミュニケーションの分析 手話通訳者が果たしている役割の分析 本研究では、手話の多様な広がりを研究対象として扱い、誰もが研究目的で使用できるデータ集の作成を進めています。 研究内容 手話には書き言葉がありません。例えば、「日本手話はこれまでどのような変化を遂げて現在の形になったのか」と考えるとき、参照できるデータがありません。そのような中、我々は日本手話の話し言葉を全国各地で映像収録し、コーパスとしてまとめる研究をしています。 手話は世界共通ではありません。日本には
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